ティカル遺跡のスターウォーズ体験
6月9日 Jaguar Inn
RuinasdeTikal 7926-0002 fax 7926-2413
スターウォーズ
ジャングルの地平線
フローレスからシャトルで一時間。
中米最大の遺跡ティカルへ到着。
ここではジャングルの中のテントに宿泊し、
サンセット&サンライズを見る予定。
早速テント確保の為に宿探し。
2つ程キャンプサイトがあるんだけど、
暑くて、暑くて、頭が全く回らないんだよね。思考力、決断力0。
結局、より「ワイルド」なほうのテントを選んだんだけど
これがまた大変だったのよ。。。
まずテントが狭い。
気温30度、湿度80%オーバー。
そんな中、一人用のテントに二人は地獄。
さらに毛虫がテントのいたるところでパレードしてる。
「これ無理だな」
って事で、もう少し快適なホテルの中にあるテントに移動した。
少し休んで遺跡に出発。
アツイ、アツイ、とにかく暑い!!
熱帯雨林のジャングル。アップダウンの激しい悪路。
体力ガンガン消耗しながら、直角に近い階段を息切らし昇ると
ジャングルの中にポツン、ポツンと遺跡が顔を出していた。
「ガサっ」と音がしたかと思えば、手長猿が木をよじ登ってたり、
色鮮やかな鳥が、飛び回り、癒やしの歌声を奏でてたり思いっきりジャングル。
初めて見るティカルの遺跡は
壮大で、どこか他の惑星に来たような不思議な気持になるところだった。
結局、サンセット見るまで体力が続かず、
明日のサンライズに期待してテントに戻って
遺跡の中にある創業40年以上の
Margarita y familia(マルガリータとその家族)でディナーした。
「旨っ!!!?」
マルガリータお婆ちゃんの飯は旨かったな~
愛があるね。愛が。超お勧め。
そして真っ暗な道をテントに戻る。
「ここは星が綺麗だろうね」
ジャングルじゃない?何もないわけじゃん?
そりゃ~☆綺麗でしょう。
星空ブックと、前に買ったカメラの三脚で
星空撮影に挑もうと、暗くなったホテル近くを散策した。
空はやっぱ満天の星空。
周囲はジャングルだから光が全くない。
空中に星が散りばめられていて、流れ星がたくさん見れた。
「この星空の下で遺跡見たらスターウォーズみたいじゃない?」
聞いた話なので確かじゃないけど
ここの遺跡がスターウォーズの撮影だかに使われたようで
俺らが持っている「宇宙」ってイメージはスターウォーズの影響が大きい。
ってことは ティカル=宇宙
なるほどね。
そりゃ~うなづける。
「夜スターウォーズツアーとかやったら儲かるだろうね」
なんて話してたら、突然、暗闇からライトが俺らを照らし、一人の男に話しかけられた。
話を聞いてみると、なんとクローズしてる遺跡の中に連れてって
今話してた「スターウォーズ体験」を1,2時間させてくれるという。
費用は二人で300。通常の入場料と同じ金額。
中米最大のティカル遺跡。満天の星空に照らされる古代の遺跡。
それで宇宙を感じられない訳がない、絶対普通では体験できない事。
しかし、俺が下した判断は珍しくNo。
理由は二つ。
1 暗闇で相手の素性が確認できない中、
道のよくわからないジャングルに行くのはリスクが高い。
2 既にクローズしてる遺跡内に夜忍び込む事により、
何があっても文句が言えなくなるから。
多分二度と来ないと思うこの不思議な場所。
そして、今まで見た事のない脅威の絶景。
わざわざここで泊まらなければ絶対に見る事が出来ない。
ひ 「やっぱ見たほうがよかったかな?」
く 「行かなくて良かったんじゃない?」
俺らの決断の中では
「やらない後悔」ってあんまないのね。
まあ、それも流れのままに。そうなったならそれでいい。
※もしどうしても見たいなら俺なら以下のようにするかな。
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1 日中に案内してくれる人を見つけ、「どこの誰だか」所在を明らかにしておく。
2 ジャングル内の道をしっかりと頭に叩き込み、夜でも分かるようにしておく。
3 貴重品等を外し、ヘッドライトを持参する。
4 複数3,4人のパーティーを組む。
5 一応ホテルの人などに「夜見に行った人っている?」って聞く。
これ位やっとけば大丈夫でしょう。まあ、何があっても完全自己責任だね。
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カメラを地面に置いて再び星空撮影。
二人でジャングルに囲まれ、同じ流れ星見ながら
日本から遠い遠い異国の地で、宇宙を感じた夜だった。
チャ~チャ~~ チャララララ~ラ~ (スターウォーズのテーマ)