「絶対お勧めしない」マチュピチュのお勧めツアー

24,April,2010

4月17日 Mosoq inti Hostal

Inca Roca s/n Machupicchu-Peru

Tel 084 778668 Cel 084-984749871

mosoqintimachupicchuhostal@hotmail.com

ツアーに組みまれてるホテルなのでお勧めしません。

 

 

深夜4:20分。暗く人気のない不気味な雰囲気の中

ホテルの下でマチュピチュ行きのガイドを待つ・・・。

迎えに来たのは身長120cm位の女性ガイド。

この治安の悪い中を頼りない女性と車に向かう…。

 

 

その時想像を絶する恐怖が

この後待ってるとは思いもしなかった…。

 

 

 

 

 

マチュピチュ観光のツアーはいくつかあり

一般的なのが電車でマチュピチュの麓の村まで行くやり方。

土砂崩れで路線が復興していないところがあるため、

現在は途中までバスで行き、電車に乗り換える。

電車のグレードも3つ程あり、金額は安くてもUS170ドル位。

現在この電車は世界で一番高いらしい…(距離の割に)

 

 

そしてバックパッカーでよくありがちなのが

「スタンドバイミー」と言われる電車の線路を10時間歩く行き方。

もちろん無料。

 

 

 

で、俺らが選んだのがUS130ドル。

バスで7時間、通常使う電車の駅と

逆側にある昔メインで使っていた駅の近くに降り、

そこから1時間程歩き、電車に乗り、麓の村を目指すというマイナーなコース。

 

 

「ちょっと長くのるだけでUS80ドル節約できるならいいね」

 

 

 

 

これが地獄の始まりだった…。

 

 

 

 

夜中の真っ暗で凸凹な曲がりくねった道を

ハードブレーキ、ハードアクセルな超乱暴な運転で駆け抜けていく。

 

 

 

同乗してたのはコロンビアから来た53歳の経営者率いる男性3人。

皆恐怖のあまり、手すりにしっかりしがみついてる。

そして事実、ペルーボリビアではバスや車の事故が多発してる。

 

 

  

「これはいつ事故ってもおかしくないね・・・」

 

 

 

少しソフトに運転してと伝えてるものの

時間がないのか一向に運転は変わらない・・・。

 

 

 

と、その時!!!

道路の左下に車が転落しひっくり返ってて人がたかっていた・・・。

 

 

 

 

「そりゃ~そうだろうな…」

 

 

 

これがロード1。これが7時間続く。

もちろん途中下車なんてできない。行くしかない!

 

 

 

 

恐怖の運転を抜けた後小さな町で食事。

その後のロード2はもっとひどかった・・・。

 

 

 

さっきまでなら落ちても路肩に落ちてもさほど高さがないので

死ぬ事はないだろうと思ってたけど、今度の道は断崖絶壁。

 

 

 

「崖っぷち」

 

「坂を転がり落ちるように」

 

って言葉の意味がリアルに感じられるところ。

100キロ近いスピードで、まるで工事現場のような舗装されていない

曲がりくねり続ける道を走り続ける・・・。

 

 

 

 

あまりにも右に左に振られるので、

シートにつけた頭や首がこすれて痛い。

 

 

  

  

「これ一方通行なんだな」

って勝手に思うほど細い道。時々小さな土砂崩れが道をふさいでる。

そんな狭い道なのにも関わらず、なんと!!対向車が来た!!

 

 

 

 

 

 

「これ対向車くるの!?!?」

うちのドライバーは短気な勝気型。クラクションバンバン鳴らし

道は譲らず、運転には自身を持っているタイプ。

こういう奴が一番怖い!

 

 

 

 

そこで気が付いた!!

何で他の会社がこの安いツアーを扱ってないのかを…

 

 

 

 

「これ危険すぎるから他で扱ってないんじゃない??」

何件か回ったうち2社しか取り扱ってなかった、この激安ツアー。

 

 

 

「たかが80ドルの為に命を危険にさらしちまったな…」

「帰りはいくら払ってもいいから電車で帰ろう」

 

 

 

 

冗談抜きにこの旅始まって以来の恐怖。

50cmでもスリップすれば、崖のしたに真っ逆さま。

そして、このドライバーの信頼できないパーソナリティー・・・。

あまりの荒い運転に吐き気もして来た・・。

 

 

 

 

「メンタルの修行だな・・・」

 

 

そして山2つ超えてロード3へ突入!!

IMG_4210

ここが最も強烈だった・・・。

 

 

 

車一台がギリの細い道。相変わらずの超スピード。

軽い土砂崩れが道を塞いでたり、小さな滝から流れる

大量の水が道路を塞いでいる。時折、水で崖のほうに車が滑る。

IMG_4217 

 

 

「マジで怖ぇええええええええ!!!!」

 

 

 

しかし!ピンチはチャンス!! 

こういう時こそ、絶好の精神修行の場。

 

 

 

 

 

 

「生きてれば、もっと辛い事も怖い事もある」

「こんな小さな事でビクついてたら大物にはなれん!!」

 

 

 

 

 

そう思い、精神を落着かせてみた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱ怖ぇええええええええええ」 

(1秒後)

 

 

 

 

 

 

旅行しててよく思うんだけど、

人に命預けなければいけないってやだよね。

自分の責任で事故るならまだしも、

人に巻き込まれたらたまったもんじゃない。

 

 

 

道路のカーブ沿いではたくさんの十字架を見かける。

つまり、お墓で花が飾ってあるところを何度も見たって事ね。

それだけリアルなあ筋金入りの危険ロード。

 

 

 

 

 

「いや、こういう時こそ瞑想が必要だ!」

 

 

どっしりと足を床につけ、下向きのエネルギーを感じ、

各チャクラを調整。全ての恐怖から解き放たれ、

安心と平和を見出す、光に包まれた心の中へ集中してみた。

すると・・・。

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

「やっぱ怖ぇえええええええええ!!!!!!」

(2秒)

 

 

もう祈るしかないこの状況。

眠れもせず、揺らされ続け、恐怖を感じながら7時間。

ようやく車は止まった・・・。

 

 

 

 

「助かった・・・」

 

 

 

 

止まった場所はジャングル。

どうやらここから歩くらしい・・・。

 

 

 

すると・・・。

 

 

 

 

何だあれ??

 IMG_4224

どうやらこれで川を渡るらしい・・・。かなりの高さ。

 

 

 

こんなのね。

IMG_4228

もちシートベルトなし(3人乗り)

 

 

 

優しく心温かいコロンビアのペドロ(右)とミニガイド。

 IMG_4231

「マジかい・・・?」

 

 

 

なんとか無事川越終了。これ高所恐怖症の人はパニックだね。 

IMG_4245

そこから炎天下の中、絶景の渓谷をトレッキングして

列車の駅に向かう。いつまで歩けばいいのか分からぬまま・・・。

 

 

 

 

そして電車の駅に到着。ここで一時間程列車を待つ。

急勾配の坂では山をグルッと回るカーブが作れないため、

アルファベットの「Z」のように同じ向きの山の斜面をジグザグにあがる。

前に進んだかと思うと、今度はレールが変わり、後ろ向きに進みの繰り返し・・・。

 

 

 

 

そしてようやくマチュピチュの麓の村にたどり着いた・・・。温泉街のような雰囲気。

IMG_4257 

「無事で良かった・・・」

 

 

 

近くに温泉があるというので水着を持って入りに行った。

標高2000m以上ある雄大な景色の中の露天風呂で

今日の事を振り返りながら疲れを癒やした…。

 

 

「でも、こういうのが以外に心に残ったりするんだよな」

 

 

 

 

世界一周始まって以来の超スリル体験。

色々な恐怖を乗り越え、明日はよいよマチュピチュへ!!!

 

  

みなさんにもたくさん良い事が起きますように




2 Comments »

  1. ご無事で何よりです!

    人を寄せ付けないところだけに
    行くのも大変ってことでしょうか・・・(^_^;)

    この後も気を付けてくださいね~♪

    コメント by kuma — 04/24/2010 @ 9:33 PM
  2. いや~恐ろしかったですよ!!!
    肉体的にも精神的にもボロボロです (笑

    いつもありがとうございます^^

    コメント by Hiro&Kumi — 04/26/2010 @ 6:46 AM

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