本場アルゼンチンタンゴ
3月19日 Buenos Aires
ブエノスアイレスには、観光客向けの大型店から
地元の人に人気がある、小さなお店まで・・・
40以上のタンゴを生演奏するお店、「タンゲリア」があるそう。
その中から、今回選んだのは
観光客向けの派手な演出も、確かにいいんだけど
今回は、地元の人が楽しむように「タンゴ」を感じたかった。
いかにも「老舗」というようなBARのドアを開けると
薄暗い照明の店内は、全席で20人位しか入れない大きさ。
こんな雰囲気の中、 「タンゴ」が生まれたのかな・・・
そう思わせるイメージ通りのお店！！
客席のテーブルを囲むように、作られたスペースの中で
タキシードを着た男性が、ドレスアップした女性をリードする。
もともとは、貧しい移民たちが集まる酒場で生まれた音楽・・・
でも、「品の良さ」を感じさせるリズムは、どこかクラシックっぽくもある。
深いスリットが入ったドレスは上品でいて、セクシー！！！
妖艶な眼差しや、華麗な足の動き、時折見せる笑顔や
表情のひとつひとつまで、はっきりと見ることができた。
まさに、大型店では味わえない臨場感！！！
アコーディオンの男性は、哀愁漂う音を作り上げていた。
なんとも言えない味のある、いい男だったな・・・。
そして、またダンサーの登場！
そのあと、さっきまで踊っていたダンサーが
突然（！）観客の手を取り、ダンスに誘った。
そして、いつもなら何があっても
絶対に踊らないHiroでさえも・・・
これには私もビックリ！！ （笑
ぎこちなく、照れながら踊るHiroの姿は
ムービーと写真で、しっかり残しておきました・・・（＾＾）ｖ
席に戻ってきてから、Hiroに「どうだった～？」と聞くと
「楽しかった！！」・・・と少し興奮気味 （笑
いつもは頑なに拒んでいたHiroだけど
初めて、ダンスの楽しさに目覚めたようです・・・☆
Hiroのあとは、私も男性ダンサーにリードしてもらい
一緒に踊ったのですが・・・
私も・・・、とっても楽しかった！！！！
1曲踊ったあとは、「またタンゴを踊りたい！！！」
・・・そんな気持ちになっていた。
観ているだけでも、十分に楽しめたけど
実際に踊ってみて、タンゴの良さがわかった気がします。
女性は相手を信じて、リードしてもらうこと。
男性は相手を見て、うまくリードしてあげること。
背筋をすっと伸ばして、相手の目を見ながら・・・
パートナーと気持ちを合わせないと、うまく動けない。
・・・そのあと、さっきまで踊っていたダンサーや
楽器奏者たちがワイングラスを片手に持ち、前に並んだ。
BAR SURは開店して43年目になるそうで
オーナーと思われる女性の挨拶のあと、その場にいる全員で乾杯！
客席を回り、一人一人と乾杯していく、ダンサーや楽器奏者たち。
お店全体が一つになったような・・・そんな「一体感」が心地良く感じられた。
ツーリスティックで派手な大型店では、こんな温かさは感じられなかったはず。
「BAR SUR」を選んで正解だった。
そして、そのあとは、女性シンガーの登場。
観客を巻き込んでいく、パワフルなステージで
最後は皆で大合唱！！！
客席とステージの「温度差」が全くない
「参加型」のショーだった！！
ただ「観る」だけじゃない、その場にいる全員が
一緒に、「歌って」、「踊って」、「飲んで」・・・
そんな楽しさを共有できた、素晴らしい時間だったな。
ふと時計を見ると、1時過ぎだった。
楽しい時間は、あっという間に過ぎていく・・・。
チェックして、タクシーを呼んでもらうと
お店に残ったのは、私たち１組だけ。
もうショーを終えてもいいはずなのに・・・
私たちだけのために、最後まで素晴らしいショーを続けてくれた。
二人の観客に、二人のダンサー。
最高に贅沢な時間で・・・本当に感激だった！！
お店を出たあとは・・・
「本当に素晴らしかった！！！」
「最高だったね！！」
「このお店に来て良かったね！！」
「タンゴ、いいね！！」
「また、踊りたいね！！」
Hiroと私の会話の中には
賞賛の言葉がたくさん飛び交っていた！！
一流のお店で、「アルゼンチンタンゴ」に触れられたこと、
最後の最後まで楽しませてくれた、良質のサービス
文句なしに大満足な、最高の夜だった！！
そんな素敵な、「大人の時間」
まだまだ余韻が残ってるよ・・・
！！！
☆最後まで読んでくれてありがとうございました☆
Kumi
