エリッソと呼ばれた男
２月２８日 Hospedaje Santa Teresita
「チリを出よう！」
こういった災害があった場合システムが混乱。
最悪の場合暴動にまで発展する。
ハイチなどもそうだけど、人が生み出す狂気の沙汰に
巻き込まれてはたまらない。
昨日の時点でもはや2人はチリ脱出を決意してた。
「あぁ～もうちょっといたかったなぁ～」
チリ超いいところだったよ。
って事で、のんびりする間もなく
気温が１７℃まで下がった中、用意をして
近くにあるチロエ島という世界遺産のある島へツアーに出かけた。
カラフルで綺麗な家。イタリアでもこんなの見たな。
たまたま入ったらミサ中だった。
この木造教会の面白かったとこは、パイプオルガンの代わりに
ギターの音でミサソング歌ってた。しかし、色んなところあるね～。
ところでこのツアーでの俺の目的
それは…
「ウニを腹一杯食べる！！」
(またかい！)
ここでは生牡蠣も手に入ると聞いていたので
狙いは「ウニ」「生牡蠣」の２点絞り。
俺の中では観光よりも、チリワイン飲みながら
旨いシーフード食えればそれで最高よ。
どうやらウニや牡蠣はレストランにはおいてないらしく
何件か聞きまわったら、市場にあるというので行ってみた。
すると･･･
あったのよ！いや～よかったよかった。
近くの酒屋でビール買って、新鮮なウニを食べる。
強い日差しにゆるい空気。幸せすぎる！！！
(醤油とわさび忘れた(＞＜；)無念･･･。
これだけ食べて約３４０円(２０００ペソ)
近くの店で手に入るチリワインの白に切り換えて
アサリやサーモンなど新鮮な魚介類をバクバク食べまくった。
アサリのセビッチェ。生牡蠣はなかったけど、
目の前で剥いてるアサリも超～～～旨かった！
こちらは約１７０円(１０００ペソ)
他のツアー客はツアーで行くツーリストプライスのレストランでランチ。
俺らは別行動で激安で新鮮な魚介類に極上ワイン。
ワインがサラッと空いて、もう1本買いに行ったら、
あっちこっちで「ウニありますか？」と聞きまくってた為
通りすがるレストランの人々から
「あ、さっきのエリッソ(ウニ)だ！」
と言われるようになった。 笑
そう…。俺はエリッソ。
ウニを求めさすらう日本人…。
ふっ。
「おっ兄ちゃんウニとチリワインかい？」
「ウニはバイアグラと同じで精力つくの知ってるかい？」
「わっしゃっしゃっしゃっしゃ～ 笑」
たまたま目の前にいた
愉快なチリ人のおっちゃんと話がはずんだ。
このおっちゃんはサンディアゴ出身。
小さい頃にアメリカにいたらしく英語が話せる。
奥さんと離婚し、娘と別居。今はバンドのギターリスト。
(何故か俺達、短時間の間に深い話をされる事が多いんだよね)
チリ人はスペインやアメリカが嫌いらしい…。
過去の戦争を何世代も引きずってるんだね。
まわりにいた若者も呼び方は
「アメリカじゃない、スペインじゃない」
「ファッキンアメリカとファッキンスペインだ！！！」
と声を大にして言っていた。
歴史が人々に残した癒える事のない傷跡。
「自分が植民地側の人間だったら？」
「自分が支配していた側の人間だったら？」
どんな対応すれば
相手国の人は嫌な気持ちにならないだろうか？？
人ってさ踏みつけた事は忘れても、
踏まれた事は覚えてるもんじゃない？
日本だって、近隣諸国に対してそういった事がある。
戦争時代が終わり、戦争を知らない世代になった俺らに出来る事。
それはさ
「もう、憎しみの連鎖はやめよう」
そう言うことだと思うな。
親が憎めば、子供も知らず知らずのうちに相手国に敵対心を覚える。
自分の世代でやめないと、次の世代にも「憎悪」が連鎖する。
口にした言葉が周りの人の心に浸透していく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お互い嫌な事があった。でも忘れよう。
過ぎ去った過去より、今目の前にいる君と友好的でいる事が
明日の平和を作るんだ。それを次の世代につなげていこう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もし、どこかで日本人に憎悪を感じている人とあったなら
俺ならそういう対応をする。
それでも許せないというのなら
心の中で謝って、静かにその場を去るだろう。
「過ぎ去った過去より、今、互いに何が出来るか？」
世界一周ってさ、滞在国と隣国の関係なんかを自然と学ぶのよ。
それは世界を周りながら、戦争の痛みをリアルに感じ、見る事でもあるんだ。
目をそらせない現実。時々心が痛いよ。
二度と繰り返しちゃいけないね。
しかし、スペイン支配だった国は南米は多い。
英語がろくに通じない、スペイン語圏の中で
そういう過去の傷跡をリアルに感じた、深い時間だった。
でっかい銀河系の、でっかい太陽系の
小さな星に住む同じ
小さな小さな人間じゃないの。
こんなに美しい奇跡の星じゃん。
同じ地球人なんだからさ仲良くしようぜ！
そう。俺はエリッソ。
地球を１つにしようと思う男。
ONE LOVE☆ONE ＥＡＲＴＨ
みなさんにもたくさん良いことがありますように☆
[…] その時の男目線ブログ≫ […]