すげ~経験をしたな…
12月18日 電車泊
○カイロに戻り、アスワンに移動
寒い。
スウェットの上にチノパン。
Tシャツにフリース。その上に厚めのニット。
シェラフ(薄い寝袋)の上に厚めの寝袋。
その上に毛布を2枚かけて防寒。
それでも寒い。
夜中に何度も寒さで目が覚めた。
目を開けると満天の星空に
北斗七星が大きく7つ星を輝かせてた。
そういえば流れ星も何度も見たな。
消える瞬間は煙のような線を夜空に描いてた。
「…なかなかすげ~体験だな」
寒さに耐えつつ、星空に感動しつつ
気付けば東の空が少しずつ明るくなり始めた。
5時に起きてカメラ片手に写真を撮った。
デザートサンライズ
新しい一日が始まる瞬間…
今日は10時のバスでカイロに戻る日。
あまり急いでいる様子のない
ドライバーに多少心配しつつも
素早く朝食を済ませ車に乗り込む。
砂にジープが埋まって
一時はどうなる事かと思ったが無事出発。
そして…。
何やらエンジンから変な音がする。
と思った次の瞬間、
エンジンが止まった…。
見渡す限り何もない砂漠。
ただでさえバスまで時間がないのにこのトラブル。
「大丈夫だろう」(心配度20%)
携帯で仲間に電話していたが途中で
電波が無くなり音信不通になった。
「おいおい」(心配度33%)
この状況…。
誰も来なかったらエンドじゃない?
10分程エンジンを修理して、
無事再始動!
「よっしゃ!!!」
行きは平均速度100キロ位だったけど
今は50キロ位…。
「まだ不調なのか?っていうか間に合うの?」
また変な音がエンジンから聞こえ始めた
「もしかして?!」
プスン・プスン…ップ、プスン…。
再び停止。
「大丈夫だよ。なんとかなるだろ」(心配度50%)
再び修理。
再始動、そしてまたもや再停止。
「これ以上止ったらマズイな…」(心配度80%)
何やら、遠くから車の音が聞こえてきた。
「ちょいちょい!バス間に合わないからあれに乗るわ」
後ろから来た別の会社のランクルも心配して
「どうしたの?」と話しかけてくれた。
しかし、うちのドライバーは
「大丈夫です。友達きますから」と一言。
そしてランクルは去っていく…。
「マジかい!?」
そして4回目の再始動。そして停止。
メーター見たら66万キロ位走ってる…。
「なるようになるだろう」
(開き直り度100%)
と、その時、
遠くから砂煙をあげて
二台のランクルが爆走してくるのが見えた。
一緒にキャンプをしていた仲間だった。。
「助けが来たぞ~!!!!」
(俺の心の声)
ドライバー「早くこっちの車乗ってください!!」
中国人グループが満載のランクルに荷物を放り込み、
俺らも狭い助手席に乗り込んだ。
そうだな~。
スピードメーター壊れてたから
正確な数字分からないけど
100キロ以上は楽勝でるかな?
ランクル2台でカーチェイス。
左右砂漠、前後砂漠。
360度砂漠のスピードラリー。
「…ゲームみたいだね」 Kumi談
恐怖を感じ続ける事2時間。
なんとか10分前にバフレイヤのバス停に到着。
無事バスに乗り込んで一安心。
ガンガンの金額交渉。
一晩中たくさんの蚊と格闘。
極寒の一夜。
車埋まったり、止ったりのトラブル…。
それを十分に上回った感動体験が出来た。
「いいツアーだったな」
帰りのバスはカイロに着くのかと思いきや、ギザに到着。
バフレイヤオアシスからダイレクトに
カイロに着くのは午後のバスしかないらしい。
トルゴマンからルクソールにバスで行く予定だったが
ギザのバス停に到着してしまった。
急遽、予定変更して電車で行く事を試みようと
ラムセスまでタクシーで移動(20ポンド)
電車かバスでルクソールに行く予定だったけど
金額が同じなので一気にアスワンに行く事に決定!
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カイロ(ラムセス駅)→アスワン駅
電車1stクラス(2ndはローカルオンリー)
22:00発(12時間)167ポンド
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地球の歩き方に掲載されていた写真は
かなりリラックスしたシートの写真が載ってたのに
チケット買って座席表見たら、
直角シート3人×3人のお見合いシート個室。
「また、これか…」
虫のいない清潔な部屋の中
真っ白い綺麗なシーツに包まれて
ゆっくりと眠りたいです。
Are you a professional journalist? You write very well.