夢が叶った夜の話

25,November,2009

 

 

11月19日 Vienna City Hostel

 

 

今日の予定

 

中心街を歩いて観光

コンサートを再び聴きにいく

 

 

 

 

本日ウィーン最終日。

  

  

  

  

残している中心街を一気に観光。

クリスマスムードに包まれた、街並み。

早いもんだな…。もう今年も終わりか…。

 

 

 

 

公園で一休みしてランチしてると

大きい犬がまとわりついてきた。

 

 

すると「品のいい初老の紳士が」

Sorryと我々に謝ってくれ、

犬を放し飼いにしていた人に注意をしていた。

彼らは顔見知りでもなんでもない。

 

 

 

にもかかわらず

「折角私達の街に来てくれたのに嫌な思いさせてごめんね」

って言う思いで、俺達にSorryって言ってくれたんだと思う。

 

 

 

 

その品のいい紳士の後姿を見ながら、

素晴らしい人格だなと二人で感心した。

 

 

 

同じシチエーションで外国人が困ってたら

俺、同じ事できるかな…。

 

 

 

 

何気ない一瞬の事だったけど

器の大きさを感じる人だったな…

 

 

 

 

 

 

しかし、昨日のオペラは良かったんだけど、

なんとなく不完全燃焼というか、

求めていたものはあれだったんだろうか…。

 

 

 

 

そんな事を考えていると

どうやら自分が求めているのは

「コンサートだった事に気付いた」

 

 

 

 

たまたま、昨日行ったシェーンブルグの宮殿で

今日もコンサートがあると客引きに声をかけられた。

 

 

 

 

「元々は宮殿音楽だったわけだから、

宮殿で聴くのもいいか…」

 

 

 

しかし、演奏者は6人位で、オペラ歌手は2人。

皆知ってる、メジャーな演目をやるらしい…。

 

 

行こうとは思ったんだけど、なんかひっかかると言うか

今一、盛り上がらないというか…。

 

 

観光をしてると別の客引きが現れてこちらは

20人位の演奏で違う王宮でやるらしい…。

「これもなんか観光客向けっていうか…」

 

 

 

求めていたのは「観光客向け」ではなく、

本物の音。

 

 

 

 

よくわからなくなってきたので

ツーリストインフォで聞いてみる事にした。

すると、先程声をかけられて2つのコンサートを薦められた。

 

 

 

「ちゃんとしたコンサートないの?」って尋ねると

 

 

 

「これなんてどうですか?」

「50人位のオーケストラで有名ですよ」と言う。

「演目は?」と聞くと

「シューベルトです」と返答が返ってくる。

 

 

 

プリントアウトした紙を見ると下記のように記載されてた。

Wiener Symphoniker

Vladimir Fedosejev, Dirigent

 

 

 

知ってる曲を聴いて楽しむか、

しっかりしたコンサートホールだけど、

知らない人達の知らない曲を聴くか…。

 

 

 

 

少し考えた結果、やはり本物の音が聞きたいと思い

良くわからないまま、コンサートを見る事にした…。

 

 

 

 

開演前にワインを飲みつつ時間をつぶして

辿り着いた場所を見て驚いた!!

 

 

 

 

 

楽友協会(ヴィーナー・ムジークフェライン)

 PB200094

ウィーンで国立歌劇場と並ぶ有名な場所。

 

しかもオーケストラは後で調べて分かったんだけど

 

 

ウィーン交響楽団

ウィーンフィルに並ぶ世界最高峰の楽団。

 

 

  

チケットを取るにあたって

良い席にしようか迷ったけど、

一番良い席以外だと結構ステージから離れてしまうし…。

 

 

 

ふと見ると、2番目に安かった席は楽団のすぐ後ろの席で

「この席面白いね」と決定した

PB200095 

写真真ん中右。向かって演奏席の右後ろ。

2人のカップルが立っているあたり。

  

 

 

 

しかし、この会場どこかで見たような…

 

 

PB200101

  

PB200110

こんな感じで「楽屋」らしきところを抜けて席へ向かう。

 

 

 

 

真後ろで見るなんてそんな体験した事ない。

座ってみるとすぐ目の前に楽団がいる。音符が見える程の近さ。

PB200103

まるで自分たちもステージで演奏するような気分になる。

 

 

 

そして開演

 

 

 

 

 

 

感想は…

  

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

「欽ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではなく、

 

 

 

 

  

最高…

 

 

 

 

強烈だった

 

 

 

クラッシックってこんなに興奮するものなのか?

想像力が無限にかきたてられて

まるで映画を見てるような、

映画の中にいるような感動と興奮があった。

 

 

 

 

 

指揮者をじっくり見てみたいと昨日思ってたら

今日には指揮者の顔がはっきりと見える席にいる。

 

 

 

 

その世界最高峰の指揮を見てると

体がなぜか揺れてくる。

「やばい!」と思い我に返って横を見ると、

Kumiも揺れていた (

 

 

ウィーン交響楽団with Hiro&Kumi

Hiro&Kumiのパート 揺れるダンスのみ

 

 

 

催眠術にかけられたらあんな感じになるのかな…。

開始から終了まで、背もたれに背中を

一度もつける事がない程、前のめりで音に没頭した。

(※今回は欽ちゃんの事は忘れてた)

 

 

 

 

心臓に強烈な衝撃がある、魂を揺さぶられる音。

世界最高の建物は見てきたけど、

世界最高峰の人を見るのはNBAでブルズ見たとき以来かな。

 

 

 

 

世界中からこのウィーンを目指し音楽家達がやってくる。

そして選ばれし50人位の超一流の才能のある人達。

 

 

 

 

才能が才能に恋をするような

指揮者と演奏者のコミニケーション。

  

  

  

  

演奏の終わりは全員で

音を静かに重ね合わせる。

たくさんの音が重なってるのに

一つの音に聞こえる。

 

 

 

ハーモニー(調和)のすばらしさってこういう事か…。

 

 

 

 

 

指揮者は左右に大きく広げた両手を

静かに左の手を右の肩に、

右の手を左の肩に乗せて

音と楽団を抱きしめるように演奏を終わらせた…。

 

 

 

 

 

 

「どうなの?!!」

 

 

 

 

 

  

「素晴らしい!!」

と大声で100回言っても足りない程、

超衝撃的体験だった。

  

  

思い出すだけで興奮してくる。

エキサイティングっていうのは

こういう状態を表す為にある言葉だって思った。

 

 

 

とにかくうまく説明できないけど

「心臓に強烈な衝撃があり、魂が揺れた」

 

 

 

参った!!!

 

 

 

 

 

余韻覚めやらぬ中、

近くにあった居酒屋で一杯やってホテルに戻った。

 PB200134

 

Kumiと結婚しなければその年の年末は

ウィーンフィルのニューイヤーズコンサートを見ようと思ってた。

 

 

 

「いつか必ずその場所に行く」

 

 

 

 

そう決めて何度も年始に撮ったビデオを見てたっけ…。

 

 

 

戻ってきてから、調べてみるとこの場所が

「ニューイヤーズコンサート」の場所だった事がわかった…。

 

 

 

「なんか見た事あったような気がしたから…」

 

 

 

 

引き寄せの法則で

今日もまた一つ夢が叶いました。

 

 PB200115

最高の夜と、最高のパートナーと

応援してくれている全ての人に感謝です

 

 

 

 Danke  schön見てくれてありがとう!

Bis  morgen  また明日ねWink

 



2 Comments »

  1. そういう格式のある場所で二人はどんな服装で行かれたのでしょう?

    コメント by mutsuko — 11/26/2009 @ 12:38 AM
  2. タキシードとドレスとはいきませんが
    外食用の綺麗めな服装でいきました。

    物価の安い国で仕入れてます。

    コメント by Hiro&Kumi — 11/26/2009 @ 3:32 AM

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