地上の楽園へ
10月4日 Catania~Taormina
今日は、私の誕生日。そして、シチリアで過ごす最終日は
イタリアの高級リゾート地「タオルミーナ」へ行ってきました。
昔のヨーロッパの文豪が「地上の楽園」と称えたという、世界的なリゾート地です。
3年前、一ヶ月程マルタ島に滞在していたときに
フェリーに乗って、日帰り旅行をしたシチリア。
そのときに訪れたのが、タオルミーナでした。
「とっても洗練されたリゾート地!イタリアって、おしゃれな国!!」
そのとき、イタリアに来たのも初めてだったので
すべてが新鮮で、素晴らしい景色や、スタイリッシュな人たちを見て感動しました。
だから、シチリアというと、タオルミーナの街の雰囲気や、壮大な景色が印象的で忘れられなくて
今回、またタオルミーナに行けることを心から楽しみにしていました。
カターニアからは、バスで約1時間。(INTTERBUSで4.6ユーロ)
高い丘の上にある、タオルミーナの街は電車よりもバスが便利です。
タオルミーナのバス停に着いてからは、
まずメインストリートの「ウンベルト通り」(Corso Umbberto)へ。
3年ぶりに来た、タオルミーナの景色は初めての印象と変わらず
やっぱり、何度訪れても素敵な場所です。
ウンベルト通りの中間地点にある「4月9日広場」
大聖堂と噴水は、17世紀のバロック様式のものです。
このメイン通りをまっすぐ歩いていくと、見晴台があり
ここからの眺めは、本当に絶景!!
「心が洗われる」とは、こういう景色を見たときに言うんでしょうね。
そのあとは、ギリシャ劇場(Teatro Greco)へ。
ここは、紀元前3世紀に建造され、現在のものは
1~2世紀 ローマ時代に闘技場に改造された後のものです。
シチリアでは2番目の大きさを誇る、ギリシャ劇場。
(※一番大きいのはシラクーサのギリシャ劇場)
タオルミーナの観光というと、ギリシャ劇場がとても有名で
ロケーションでは一番とも言われています。
山と海に囲まれた、高い丘陵地にある劇場から眺める景色は素晴らしいです。
青い海や、豊かな緑、晴れた日にはエトナ山も見え、最高のロケーション!
ここでは、夏に野外オペラやコンサートなどが行われているそうですが
実際に席に腰掛けてみると、古代にタイムスリップしたかのような感じになります。
こんなに素敵な場所を選んで、劇場を建て
古代の人々はここで芸術を楽しんできたんだな・・・って想像が膨らみます。
降っていた雨が少しして止み、雲の合間から太陽の光が差し込んでくると
自然がもたらした照明かのように、舞台の上を照らしていました。
その後は、イゾラベッラ(ISORA BELLA)へ。
ロープウェイに乗り、海岸まで降りていくと
すぐに見えるのがマッツァーロ湾、右側にあるのがイゾラ・ベッラ湾です。
ここは、映画グラン・ブルーの撮影地になったところでもあり
夏場は多くの観光客で溢れる場所です。
海岸を歩き、イソラベッラに向かう途中
大きなアーチ型に広がる七色の虹を発見!!
とっても嬉しいサプライズでした。
イゾラ・ベッラ湾の真ん中には、美しい島「イゾラ・ベッラ」があります。
今はシチリア州のものですが、以前は個人の持ち物だったそうで、びっくり。
島までは、海の中を歩いて渡ることができました。
暗くなってから、空には満月が!
月明かりが海に照らされて、綺麗に光っていました。
まるで、自然が作り出すショーを見ているような一日。
シチリアで過ごす最終日と、誕生日のいい思い出になりました。