神様の秘め事

2,October,2009

 

9月28日 Village Santafortunata

 

 

「審判の日も、天国へ行くであろうアマルフィの人々にとっては、

毎日の日々と変わりがないのだろう」  レナート・フチーニ

 

 

 

 

デンジャラスマルゲリータツアーの疲れが残る中、

アマルフィー海岸に行く準備を進めます…。

 

 

 

 

 

最初にチェックインした部屋よりも、景色のいい部屋があったので

初日に予約をしておいて、今朝移動しました。

 

 

 

 

今日も違う種類のバス一日券を買って、

キャンプサイトからソレントの街まで降りて、

そこからアマルフィー行きのバスに乗ります。

 

 

 

 

アマルフィのバスまで少し時間があったので

ソレントの街を散策。ゆる~い空気がなんとも言えず、

やはりここもお年寄りの多い場所です。

 

 

 

 

Hiro 「俺らって晩年過ごすところにいつも居るけど

    晩年になったらどうするんだろうね 笑」

 

 

 

Kumi 「晩年になったらクラブとか行くんじゃない?? 笑」

 

 

 

 

 

 

ブラブラして見晴らしのいいところで朝食。

 P9280010

 

 

 

 

 

そしてバス停に向かいます。

アマルフィに向かう途中、曲がりくねった細い道から絶景が見えるらしく、

進行方向の右の景色を見る為、バスの右側に乗車します。

 

 

 

 

 

 

世界の王族、芸術家が晩年過ごす場所だけあって

穏やかで優雅な空気が流れます…。

 

 

 P9280027

 

 

 

「ここ本当にゆるいね」

 

 

 

 

 

 

かなり狭い道のウネウネとした道。

バスの窓の外を見ると、すぐ下が崖で、

 

 

 

 

 

「これ、スローなジェットコースターみたいじゃない?」

 

 

 

 

 

 

という言葉がでるほど、絶叫マシンに近く

 

 

 

 

 

「おおぉ~!!怖ぇ~ええ!!」

 

 

 

 

 

と終始言いっぱなしでした (

 

 

と言うことで少し乗り物酔いしました…。

 

 

 

 

 

 

 

到着したアマルフィの街はどこかコモ湖に似ています…。

P9280035

 

 P9280036

 

この地方はレモンが有名で、レモンのリキュールや

レモンのジェラートが有名らしく、食べてみる事に。

 

 

 

 

味は…まあ…、レモンのシャーベットです。

 

 

 

 

 P9280048

 

その後レモンのリキュールを試飲して、街をブラブラしながら

ショップのガイドブックや、絵葉書を見ると気になる光景が…。

 

 

 

 

 

「ここ行こうよ!!」

 

 

 

 

 

カプリ島と言えば「青の洞窟」

 

 

 

しかし、今は水が汚染されていて

異臭が立ち込めて、立ち入り禁止だとか…。

 

 

 

 

ここで見た絵葉書は「エメラルドの洞窟」

 

 

 

話には聞いていましたが、

洞窟の中で神秘的な色合いを感じることができるなら

面白そうだと思い、その辺で情報を集めてバスに乗り込みます。

 

 

 

 

着いた所は何もなく「あれ?ここなの??」って言う崖の上。

よく見ると洞窟への看板があり、坂を下っていくとエレベーターが…。

 

 

 

エレベーターで下まで行くと

洞窟があり一人5ユーロで10人乗り位のボートに乗り

「エメラルドの洞窟」の冒険スタート!!

 P9280052

 

 

 P9280067

感15分位の体験でした。

 

 

 

 

 

 

感想は…。

 

 

 

 

 

 

 

行かなくてもよかったかな (

 P9280054

 写真ほど綺麗ではありません…。

 

 

 

 

 

その後、しつこくチップを要求するガイドを無視して

ソレント行きのバスを待ちます…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当はアマルフィーに戻り、

紅く染まる海岸線を見ながら帰ろうと思ったのですが、

 

最終バスが17時らしく、最近の日没時間19時を考えると、

いい景色は見れそうもなかったので、

少し早や目にソレントに帰る事にしました。

 

 

 

帰りにディナーの食材を買い込み、

今日から移った部屋の前にあるテーブルやイスを、

景色の良い場所に移し、キャンドル焚いてテーブルセッティング。

 

 

 

 

 

赤ワインと、水牛のモッツアレラ&オリーブ。

そして、Kumiカレーを食べながら、、

 

王族、芸術家が愛した高級リゾート地の

美しい海岸線を眺めながらディナーを楽しみました。

 P9290076

 

 

 

 

 

日中の強い日差しに照らされた地面の熱が、

夜になると冷却され空に帰り、空気が澄み渡り星が輝く。

 

 

 

 

そんな放射冷却という現象を、

自然に囲まれた、海を見下ろす崖の上で

地元のイタリアンワインを飲んでいると

 

 

 

 

「宇宙」を少しだけ身近に感じられる、

そんな心が広がる夜でした…。

 

 

 

 

 

9月29日 Village Santafortunata

 

 

朝方に目が覚めてまだ暗い空を見上げると

久しぶりにオリオン座が見えました。

 

 

 

 

前回、星を毎日見ていた時は、

南十字星が必ずあったので、見慣れた星の配置を見て

「ああ、今北半球にいるんだな…」と実感しました。

 

 

 

 

 

 

本日ソレント最終日。

今日の予定は未定。

 

 

 

 

 

一応イスキア島に行こうと思っていたのですが、

最近のハードな観光で疲れも溜まっていて…。

 

 

 

 

 

この島だと結構時間がかかりそうだし、

アクセスの良いカプリ島は今時期、

「青の洞窟」が見れないらしいし…。

 

 

 

 

 

「島いくか、今日一日のんびりするかどっちにする?」

 

 

 

 

 

明日は移動日で、シチリア島まで

10時間位の大移動が控えてます。

 

 

 

 

 

体調面も考慮してKumiに任せることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

朝食後Kumiから

 

 

「やっぱりカプリ島に行こう!」

 

「次に来るって言っても最低2年後以上はこれないから」

 

「やらなかった事の後悔はしたくない」

 

 

 

 

 

 

 

すばらしい!!成功者思考です。

 

 

 

 

 

 

 

そうと決まればササッと用意して出発。

あまりハードにならないように、

時簡にゆとりをもって一日を過ごせるように工夫しようと思います。

 P9290005

 P9290006

 

 

 

 

ソレントの港からカプリ島までは船で約30分。

 

 

 

 

 

 

少し早めに港に着いたので、その辺をブラブラしたり

ボーっとしたり…。

 

 

 

 

 

 

その後船に乗り込み、カプリ島到着。

 P9290023

 

 

 

 

 

カプリ島と言えば青の洞窟ですが、

フィレンツェでMasaから

 

「今、汚染されて洞窟は入れないらしいですよ」

 

「それでもいいからって突撃した人が、

異臭を吸い込み運ばれたらしいですよ」

 

 

 

 

なんて話を聞いてました。

 

 

 

 

 

青の洞窟はHiro見たいものランキングTOP3に入る場所で

前回のイタリアツアーでも時間がなく見れなかったのです。

 

 

 

 

 

「今回こそ!!」と楽しみにしていましたが、

フィレンツェでその話を聞いてガックリしていました…。

 

 

 

 

 

 

青の洞窟は海の潮の満ち干きや

天候が悪ければ入れない程小さい洞窟。

 

 

 

 

3回行って、3回ともダメだったなんて人もいれば、

運良く1度で見れたって人もいます。

 

 

温暖化で海面があがれば永遠に入れなくなるという懸念も…。

 

 

 

 

 

「まあ、青の洞窟見れなくても、島ブラブラしますか」

 

 

 

 

 

そんなノリでツアーとかも考えていなく、

とりあえずいい景色でも見ながらのんびりしようと考えていました。

 

 

 

 

船を降りるとツアーの窓口があり、

Kumiが「一応念の為に青の洞窟聞いてみようか…」と

受付の人に尋ねてみることに。

 

 

 

 

 

すると…。

 

 

 

 

 

 

「今日は凄く良い日らしいよ」

 

 

 

 

 

 

「何が?」

 

 

 

 

 

 

 

「青の洞窟が」

 

と彼女からの返答。

 

 

 

 

 

 

「嘘でしょ!!??マジで??マジで見れるの??!!」

 

 

 

 

 

 

お互い信じられなかったので

青の洞窟の写真を見せて

「ここですよね??」と確認。

 

 

 

 

 

 

どうやら間違いないようです…。

 

 

 

 

 

   ヾ
         //  ズ
         \ヽ、  ド
         / /  l
        /  /    ン
        ヾ  \
        /   丶
        / ,、_,、 /
   キタ━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!!!!!
      /. `i   i´ \
           j/ヽ’

「超ラッキーです!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

いや~最高です。

本当に最高です。

 

 

 

 

 

さっそく受付で支払をして、ボートに乗り込み洞窟前へ。

胸が高鳴ります…。久々のドキワク感。

 

 

 

 

洞窟は小さい為、乗ってきたボートから、

5人乗りのボートに乗り換え穴をくぐって入っていきます。

 

 

 

いっぺんには入れないので順番を待ちます。

海の上にチケット売り場があります。

 P9290038

 

 

 

炎天下の中、日陰なし。

船は結構揺れて、日射病+船酔い気味。

 

さらに狭いところが嫌いなのですが、

長い間、ず~っと見たかった青の洞窟。

 

 

 

カメラのセッティングなどしっかりと準備。

 

 

 

 

そしてようやく順番がまわってきました。

 

 

 

入り口

 

 

 

これが青の洞窟です。

 

 

 

 

長年見たかったこの神秘的な景色。

胸にこみ上げる感動がありました…。

 

 

 

洞窟を抜けて、来た時のボートに乗り込み、

港に戻るときも、静かにその青さを心に何度も思い返していました。

 

 

本当に絶景を見たときには言葉にならないようで…。

 

 

 

人の言葉を借りて言うなら

 

 

 

 

「何にも言えねぇ・・」

 

 

 

 

 

人生で見た絶景100選。堂々のベスト3入りです。

 

 

 

 

 

「最高だったね」

 

 

 

 

 

その後、感動した景色を運良く見れた事を

二人で分かち合い、感謝して、

胸がスーッと広がるような、開放感を味わいました。

 

 

 

 

「青の洞窟」で既にカプリ島はお腹一杯でしたが、

到着した港から、カプリの中心街まで10分位だというので

折角なのでケーブルカーで登る事に。

 

 

 

 

綺麗な海と穏やかな街並みが心を和ませてくれます。

 P9290070

 

 

 

 

 

その後今度はバスで曲がりくねった坂道を下りながら港に到着。

帰りはサンセット時に合わせて船で戻る予定なので

ビーチで洞窟の写真や動画を見て時間をつぶしました。

 

 

 

 

 

 

帰りは読み通り、バッチリとサンセットが見れました。

右手に太陽、左上には月。真ん中にはカプリ島が紅く染まります。

 

 P9300003

 

 

 

パーフェクトなタイミング。

 P9300002

 

 

 

 

 

 

 

明日からはシチリア入りします。、

 

 

 

 

 

ディナーやショッピングの人々で溢れかえる、

洗練された穏やかな空気が流れるソレントの街並…。

 

 

 

 

名残惜しくキャンプサイトに戻りました。

 

 

 

 

 

 

 

「ここはもうちょっと居たかったね…」

 

 

 

 

 

 

ずっと見たかった青の洞窟。

神秘的だった感動の景色。

 

 

 

 

 

 

 

 

「神様が秘密にしたくなる程の絶景が心の的を射る」

 

 

 

 

 

 

そう書いて「神秘的」

 

 

 

 

 

やりたい事を「別の機会に」していたらこの感動は味わえなかった。

もしかしたら一生見れなかったかも…。

 

 

 

 

一般的に言われている事で、人生の後悔で一番多い後悔は

 

 

 

 

 

 

「やらなかった後悔」なのです。

 

 

 

 

 

一度しかない人生なので、後悔している暇はありません。

我々はいつでも「Do it Now!!今すぐにやる!」

 

 

 

 

やりたい事から叶えます。

 

 

 

 

 

そんな最高の体験をさせてくれたKumiに感謝しつつ

ワイン片手に、ソレントの夜景と月を見ながら

静かに夜は更けていくのでした…。

 

Grazie A domani!Wink 

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1件のコメント »

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    ピンバック by Earth Tripper » Blog Archive » BLUE GROTTO — 10/03/2009 @ 4:33 AM

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