天空の城

2,October,2009

 

P9230093 

9月22日 Camping Village Roma

 

 

 

「世界一小さい国」

 

 

 

 

今日はバチカンを中心に川の向こう側を攻めて行こうと思います。

 

 

まずは地下鉄でOttaviano駅で降りてバチカンに向かいます。

世界一小さい国でありながら、カトリックの聖地。

久しぶりに来ましたが、相変わらず素晴らしい場所です。

 

 P9220007

 

バチカンミュージアムは並ばないと見れないと聞いていましたが、

以外に列は早く進行しているようだったので、並んでみる事に。

 

 

 

30分もしないで中に入れました。

オーディオガイダンス(日本語で展示品の説明をしてくれる機械)を借りて

中に入ってみると壮大な空間にはミケランジェロの作品が並んでいました。

 

 

 

 

 

「ん?ここ美術館??」

 

「なんか違わない??」

 

 

 

 

 

 

 

ここはサンピエトロ寺院でした (

そういつもこんな感じです…。

 

 

 

 

 

 

 

こういうものはまったく造詣が深くないHiroですが

入って右手にある彫刻に強く興味を持ちました。

 

 

 

 

 

これはキリストが処刑されたあと、

母であるマリア様が腕に抱いている象です。

 P9220024

ミケランジェロの数ある作品の中でも唯一

彼のイニシャルが刻印されている彫刻なのです。

 

 

「心に罪がない者は永遠に若くいれる」

 

 

 

その為、このマリア様は若く美しいのです。

 

 

「石」で出来ているのにも関わらず、母の「温かい愛情」が感じられる

心に残る素晴らしい作品でした。

 

 

 

 

その後、寺院内では何かの式典が行われているようで

パイプオルガンの音色が、高い天井の室内に響き渡ります…。

 

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その後バチカン内の日陰に座り、作ってきたサンドイッチでランチ。

 

その後Castel Sant’Angeloを通過して

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Pantheon神殿に向かいます。

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帰る途中の風景です。

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 P9220068

 

これでローマ観光で残すはバチカン美術館のみ。完全制覇です。

 

 

 

 

 

話はまったく変わりますが、

実はイタリア入りしてからあるアイディアを思いつき

それ実行する為に「ある商品」をず~っと探していたのです。

 

 

 

 

その「ある商品」とは…。

 

 

 

 

これです。

 

 

 P9290001

 

これはお湯を沸かすポットです。

 

旅人が良く使うアイテムではコンセントがあれば

コイルをカップに入れてお湯を沸かす棒があります。

スープや、コーヒーを飲むのに便利なのです。

 

温かいものがあるのと、ないのでは大分快適さが変わります。

 

 

私達は行く先々で好きな物を食べたいので

いつもキッチン付きのところを探して宿を決めていますが、

 

キッチンがなかったりすると、外食しかなくなり食費が高くなります。

 

 

 

今でこそ、サンドイッチ名人になっているので、

様々なバージョンで楽しめるのですが、やはり色々と料理を楽しみたい。

 

 

 

 

そんな時ベニスで見かけたのがこのポットなのです。

 

 

 

 

 

 

そこでこれを使って何をやりたいのかというのを以下に列挙してみました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ご飯を炊く

パスタを茹でる

鍋を作る

鉄板焼きをやる

シチューを作る

おでんをつくる

パエリアを作る

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

などなど・・・。

 

 

 

 

これが実現するとバックパッカーの食生活に革命が起きるのです!

(そんな大げさな事でもないですが…)

 

 

 

 

 

ちょっと力説させて頂くと、

ポットには2つのタイプがあり、

 

白のプラスチックで出来ているタイプは安いのですが

中でコイルがむき出しになっている為、ご飯などが触れれば

すぐにこげてしまうでしょう。

 

 

 

 

また、外面がステンレスになっている物は、

底が平らになっている物が多く、

上記のプランが叶い易いかと思うのですが高く、重いのです。

 

 

 

 

 

ベニスの初日に見かけた時、

荷物になるので帰りに買おうと思ったのですが

帰りに迷って同じショップには辿り着けなかったのです…。

 

 

 

 

 

その日から「ポットの可能性」について悩める日々が始まりました。

 

 

 

 

 

 

ベニス観光中も、「どうなるんだろう?」と頭をかすめ、

フィレンツェで「大型電気店に行く」とKumiに話すと、

 

 

「わざわざ花の都で大型電気店に行かなくてもよくない? 笑」

と言われ、フィレンツェでは探すも結局どこにもおいてなく、

 

ローマ入りしてもずっと探し続け、そして今たまたま通りかかったお店に

底が平らで、ステンレス、しかも軽く、29.9ユーロで安くGet出来たのです!

 

 

 

 

その時の店員さんとの会話です

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Hiro 「Can I make pasta this pot?」

    このポットでパスタ作れますか?

 

 

店員 「I don’t Konw」 

    知りません

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

Kumi 「普通そんな質問しないからわからないんじゃない 笑」

 

 

 

Hiro 「そうだよね…」

 

とりあえず即決でご購入。

 

 

 

 

 

 

 

Kumi 「何日ポットの事考えてたの?? 笑」

 

 

 

 

 

ベニス→フィレンツェ→ローマ 

12日間に及ぶ構想で、

我ながら食にかける熱意は凄いものだと思いました (笑 

 

 

 

 

 

 

帰って早速調理開始。

1.5ℓ入る容器は、スイッチを入れると5分もしないで沸騰します。

ニンニクと人参を十得ナイフで刻み、お湯に入れてパスタを茹でます。

 

 

 

 

とにかく今いる場所を楽しく、快適にする為に工夫するのが大好きなのです。

その辺にあるテーブルと椅子をを持ってきて、

ウォークマンをスピーカーにセット。

 

少し雨が降ってきたので

スペインから持ち運んでるパラソルをテーブルに差し込む。

 

 

 

Kumiが作ってくれたアンチョビとチキンの

2種類のパスタソースに茹でた熱々の麺を絡めて完成!!!

 

 

 

ワインとチキンとサラダ。そして想像を形にしたパスタ。

 

 

 

 

「今度はドレスでも着て、キャンプサイトでディナーしてみる?? 笑」

 

 

 

 

テーブルからはお気に入りのハワイアンソングが流れ

こっそり買ってきたキャンドルに火をつけて、

緑の匂いのする自然に囲まれて、ハッピーな時間を過ごせました。

 

 

 

 

 

 

 

 

最近のローマは天候は不安定で晴れたり、雨が降ったり…。

一雨一雨秋が近づくのを感じます。

 

 

 

 

 

9月23日 Camping Village Roma

 

 

 

今日はローマからショートトリップでチビタに向かいます。

 

 

 

 

「チビタって何?」

 

 

 

 

と聞いた事がない方も多いのではないかと思いますが、

「天空の城ラピュタ」のモデルにもなった

素敵な街があるのです。

 

 

 

 

ローマからオルビエートまで電車に乗ります。

チビタまではここからバスに乗り換えるのですが

オルビエートも見所がたくさんあるらしいので、

バス待ちの2時間の間に観光しようと思います。

 

 

 

 オルビエート到着。

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まずはロープウェイで頂上まで。

 

 

 

「さて、どうやって観光する?」

 

 

 

Masaから地図やバスの時刻表などもらっていたので

なんとなくお互い行きたい所は決めてありました。

 

 

 

まずはメインのドゥオーモまでバスに乗る事に。

 P9230007

 

 

その後古い教会の跡地をワイナリーにした所があるらしく、

Kumiが興味を持っていたので言ってみる事に。

 

 

 

 

途中お約束の道に迷いながら、

親切な地元のオバちゃんに案内され無事到着。

 

 

 

 

「あれ?何にもないね??」

 

 

 

ワイナリーっぽくなく、何もなく、

建物の中もガランとした感じ…。

 

 

 

 

建物の中を散策していると、オフィスがあり、

その女性に話をすると「ここです。ご案内します」と

地下にあるワイナリーに案内してくれた。

 

 

 

この街では古くからワインが造られており、主要な産業の一つでもあります。

アフリカでもフランスでもシャトー巡りが行けなかったので、

 

こうして、ワインの説明を聞きながら、

テイスティングが出来て非常に楽しい時間でした。

 P9230034

 

 

 

「ワイン好きなのに今まで一度も聞いた事なかったな」

 

「今度また行って見ようか」

 

 

 

 

2時間という限られた時間の中で、

ここに使った時間は30分位かな?

 

 

 

 

ワインを楽しむ際は時間に追われると楽しみが半減します。

ワイナリーのワインに対する姿勢や、

その地方独特の生産方法を学ぶのは時間をたっぶりとかけたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

「香りが開くまで、ワインに時を合わせてあげる事」

 

 

 

 

 

 

 

 

あせらず、ワインの声に耳を傾け自然の流れに身を委ねる…。

 

 

 

 

 

そんな人生にもにた、優雅な楽しみ方が、

歴史ある古い教会の地下という、素敵な空間で

極上の時間を与えてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

「オルビエイトの急な斜面に降り注ぐ暖かい日差しと、

生産者のワインに対する、愛情を感じる、深くまろやかなワインだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

な~んて。一度言ってみたいものです。 笑

 

 

 

 

 

さて、フレッシュな白と、まろやかな赤ワインで軽く酔いつつも、

チビタに向かう為、ワイナリーを後にします。

 

 

 

再びバスに乗り、ロープウェイをくだり、

チビタまでのバスに乗る。

 

 

 

到着した小さい町からはオレンジ色したバスが出ていて、

スクールバスで向かうらしいのですが、よくわかりません…。

 

 

 

たまたま、日本人旅行客が何組かいて、

皆歩いて行ったので、我々も覚悟を決めて歩く事に。

 

 

 

 

 

暑い日差しに、急な斜面。結構ハードです…。

 

 

 

 

そして、チビタ到着!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「なんだここ!!?」

「これすげ~な!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じです。

 

 

 P9230065

 

 

 

 

朝方などに霧に包まれると、「本当に天空の城」になります。

我々も朝早く来たかったのですが、ローマからだとこの時間に行けないのです・・・。

次は近くに泊まって、一眼レフで綺麗に撮影したいと思います。

 P9230099

 

 

 

万里の頂上を彷彿させる、長い坂道を登り町に入ります。

ここは未だに4世帯の人が住んでいるらしく、

レストランが3,4件パラパラとある程度。

 

 

 

 

別名「死に行く町」とも呼ばれているそうで、

「その言い方はちょっとね…」って感じです。

 

 

 

この小さな「天空の城」は

1時間もあれば全部見れてしまう程の大きさ。

 

P9230071

メインの道をフラフラと歩いていると、

よぼよぼしたお婆さんが立っていて、

 

 

「この先にパノラマな景色がある」と教えてくれたので

細い路地を入って見に行きました。

 

 

 

 

 

 P9230086

雄大な景色。北海道を思い出します…。

 

 

 

 

 

その後お婆さんがチップを要求するので

気持ちだけ手渡し、Uターンして戻る事に。

 

 

 

 

 

 

 

「ここは町の中にいるより、見上げた方がいい景色だよね」

 

 

 

 

 

 

そうKumiが言うので、下に下りて町を見上げながら

 

 

 

 

 

 

 

「凄いところもあるもんだな…」

 

 

 

 

 

 

としみじみ思いました。

こんな景色今まで見た事ないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

長い道を再び戻り、いつ来るか分からないバスを待ち、

電車に乗ってローマに戻りました。

 

 

 

 

 

 

今日はひき肉とトマト缶を買い、玉葱、ニンニクを使って

「ポットDeパスタ トマトソース」でディナーしようと思います。

 

 

 

あっという間に沸騰する、強烈なパワーを持つポットなので

吹きこぼれないよう、焦がさぬよう、スイッチ切ったり、入れたりで

温度調整しながら、肉を煮込みます。

 

 

 

途中アクだらけになるので、こまめにアクを取り、かき混ぜて…。

 

 

 

 

部屋にコンセントがないので、洗面所でやっていたのですが

たくさん人が通りかかるので、若干照れました (

 

 

 

 

 

 

 

 

さすがにこれだけいると、ローマに戻ると

自分の街に帰ってきたようでホッとします。

 

 

 

 

 

9月24日 Camping Village Roma

 

 

 

今日はKumiのお楽しみのバチカン美術館に行きます。

 

 

 

明日は移動日なので、早く行き、早く帰り、

荷物をまとめ、体を休めるプラン。

 

 

 

 

バチカンは超人気観光スポットなので

物凄く人が並ぶらしく、朝8:30に出発して、

人が少ないのを狙おうと思います。

 

 

 

地下鉄を降りて、バチカンの美術館に到着すると、

横6人位、300メートル程の列ができています。

やはりたくさんの人が並んでいました…。

 

 

 

 

 

「これは結構待つね」

 

 

 

 

それは覚悟の上だったので気長に待つ事に。

しかし、思いのほか列進行が早く、

1時間以内に入る事が出来ました。ラッキーです。

 

 

 

 

前に来た時にはガイドさんが

「初めて見た時、涙が止らない程の感動を覚えた」

という事を話していた場所です。

 

 

 

「さて、もう一度見て何か違った気持ちになるのだろうか…」

 

 

 

そう思いながら見学開始です。

 P9240037

 

 P9240065

 

 P9240074

Kumiは素晴らしい作品に、

吸い込まれるかのように、見入っていて感動している様子。

 

 

オーディオガイダンスを聞きながら

世界の超一流の芸術に触れ

美しい彼女の美的センスは更に磨かれていく事でしょう。

 

 P9240083

 

 

 

 

 

よかった、よかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに私は30分程たった頃、既に飽きていてましたが (

 

 

 

 

 

心境を形にするとこんな感じです

P9240109

 「ん~。わからん… 」 

 

 

 

 

 

 

4時間というKumiにとってはあっという間の時間と

Hiroにとっては強烈に長い時間は過ぎ、帰路につきました。

 

 

 

 

 

 

まだ日も明るいうちにお気に入りの

シチリアワインと生ハムのご機嫌セットで

 

 

心身ともに癒やしてくれた、キャンプサイトに感謝しつつ、

少し肌寒い、風心地よく感じながらゆっくりとした時間を楽しみました。

 

 

 

 

夜は強力なNewパートナーのポットで

チキンの手羽をサヤエンドウとニンニクで煮込み、

それで米を炊いて食べようと思います。

 

 

 

少し風邪気味だったので、

あとはKumiに任せ、荷物をまとめる事に。

 

 

 

 

 

「ポットで本当に米は炊けるのか??」

 

 

 

 

そんな懸念を持っていましたが、

短い時間にもかかわらず、

 

乳白色のチキンのダシでポットは埋め尽くされていて

ラーメンスープのような旨味の効いた香りと

しっかりと炊き込まれたライスはパーフェクトです!

 

 

 

 

なんでも圧力鍋のようにあっというまにダシが出たとか。

大変美味しゅうございました。

 

 

 

 

Kumiさんありがとう。

 

 

 

 

 

 

そしてその後も、またもや会話は盛り上がります。

 

 

 

「よくそんなに話すことあるね」

 

 

 

と言われますが、出会ってから、

朝から晩まで同じオフィス仕事して、

 

会社辞めても、資格取りに行っても、

朝から晩まで一緒にいて

 

 

世界一周始まって、24時間一緒にいても

それでも話が尽きることは一度もないのです。

 

 

 

 

ワインはサラッと一本あいて、

「この時間ならまだスーパー空いてるね!!」と

再びワイン、ブルーチーズ、アンチョビを買いに行き、

 

 

 

 

 

ローマ最後の夜も飲んで、語って、幸福に包まれながら

穏やかに過ぎてゆくのでありました…。

 

 

 

 

 

 

「ここは良かったね。最高だわ」

 

 

Grazie A domani!Wink 

その時の女目線ブログ≫

 



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