現実を知ること

31,August,2009

 

8月29日 MARSEILLE

 

昨日の盗難事件から一夜明け

今日は警察に行って「盗難届け」を出してもらうことに。

 

 

 

 

警察に行ってからは、取調べ室でたくさんの質問を受けました。

「何時頃?」 「どんな人だった?」 「何を盗られた?」 「どんな風に?」などなど・・・。

 

 

 

 

 

 

「どんな人だった?」の質問では、私は犯人の顔をなんとなく覚えていたので

 

 

Kumi 「フランス人ではなくて・・・アフリカ人でもなくて・・・でも、髪が黒くて、肌が浅黒くて・・・」

 

 

 

警察官 「アラブ人?」

 

 

Kumi 「あっ、多分そう!」

 

 

 

聞いてみると、マルセイユでは、アラブ人の犯罪がすごく多くて

昨日私たちが泊まったエリアは、フランス人も近づかないようなアラブ人街だったそうです。

 

 

 

 

危険な場所に飛び込んでいったなんて、何も知らないって恐ろしい・・・。

 

 

 

 

スクーターでの犯行もよくあるケースで、中には無理やり荷物を盗られて

大怪我を負って入院した人もいるそうです。

 

 

 

 

そう考えると、荷物を盗られただけですんだんだから・・・良かった。

 

 

 

 

昼間、街を歩いてみたら、港周辺は華やかで、観光客も多く賑わっていますが

細い路地に入ると、薄暗い安宿があったり、一人では歩きたくない雰囲気でした。

 

 

 

 

フランスの現状としては、2005年に高い失業率や経済格差などで

大都市の郊外で、若者による暴動事件が連続して発生したり

2007年秋以降は、公共交通機関や公務員によるストライキが相次いでいるそう。

 

 

 

 

 

私たちも国鉄のストライキで、スペインからフランスに入国できないことがありました。

 

 

 

 

深刻な「移民問題」に関しては、第一次世界大戦後の人口減少をきっかけに移民の受け入れをはじめ、

第二次世界大戦後の経済成長期には、アラブ、アフリカなどの旧植民地からも流入。

 

 

 

 

フランス政府も、移民に国籍を付与して積極的に受け入れてきたものの

2世、3世と増えてきた若者の「人種、雇用差別への反発や貧困」が問題となっているとのこと。

 

 

 

 

 

大都市は、どこの国もそうだとは思うのですが、特にマルセイユはフランス人も

注意しているくらい治安の悪い都市だそうです。

 

 

 

 

日本では有名な南仏の都市で、綺麗な港町ではあるのですが

道端に座り込む「物乞い」の多さにも驚きました。

 

 

 

 

 

同じ移民の受け入れに関しても、英国では「異文化を尊重し、干渉しない姿勢」に対して

フランスでは、「言葉や文化、生活面での同化を求める政策」をとっているそうです。

 

 

 

 

肌の色や宗教の違う人たちが、どうすれば共存していけるのかが重要な課題で

フランスでは、「大量移民問題が抱え込んだ根深い問題」になっているようです。

 

 

 

 

今いる国の現状、実態を知ることによって、その場所にいることが怖くなるときがありますが

それよりも、「何も知らないことが、一番怖いこと」 だと思います。

 

 

 

 

 

ニュースなどで、他国の情報を聞いていても、どこか「ピン」とこなかったものが

世界を旅していくことで、身近に感じられるようになり、

「治安の悪さ」も「居心地の良さ」も、肌で感じるようになりました。

 

 

 

 

痛い思いをしましたが、今回のことでは多くのことを学びました。

 

 

 

 

旅をしていたら、日本にいるとき以上に 「自分の身は自分で守る」こと。

当たり前のことですが、「やられる」ときは、ちょっとした隙を見せたときです。

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