一瞬の出来事
８月２８日 BIARRITZ～MARSEILLE
当初、３日くらい滞在するはずのBIARRITZでしたが、想像以上に
物価が高かったので、思い切ってMARSEILLEに向かうことに決めました。
ビアリッツから、ボルドー行きの列車に乗り、約２時間。
ボルドーで１時間半くらい待ち時間があり
ボルドーから、マルセイユまでは約６時間。（一人９３．９０ユーロ）
今日は長い旅になります。
食事には妥協を許さず、どこに行っても 「米じゃなきゃ嫌だ！」
と言っていたHiroも、物価の高いフランスでは、しぶしぶパンを食べています 笑
居心地が良く、物価も安いところがあれば、ゆっくり休みたいのですが・・・
マルセイユに着いたのは、２０：４２。
駅のインフォメーションに行ったあと、Hiroが宿探しをしてくれました。
１時間くらい待っていたら、Hiroが戻ってきてホテルを見つけてきてくれたのですが・・・
Hiro 「なんか、あまり空気のよくない街で、安宿街もあるけど、すごい汚いんだよね。
汚いけど、ネットが使える３５ユーロの宿と、
綺麗だけど、ネットが使えない４５ユーロの宿、どっちがいい？」
Kumi （今日は色々と調べものがあるから、本当はネットが使えるほうがいいんだけど
あまりにも汚いところには泊まりたくないし・・・）
Kumi 「綺麗な方がいい」
Hiro 「じゃあ、そうしよう」
駅を出ると、Hiroが言っていたとおり、なんだかいい空気ではありません。
気がついたら、女の人は全然歩いてないし、BARやレストランにいるのは男の人ばかり・・・。
「この街、治安良くないよね…。」 「いる人の雰囲気が良くないよね…。」
そんな話をしながら歩いていたら、今日泊まるホテルの目の前。
Kumi 「このホテル？？」
もう、ホテルに入る一歩手前のところでした。
横になって歩いていた私たちの間に入り、
Hiroが持ってくれていた、私のバッグをひったくっていった男が！！！！
Hiroも私も、大声で叫んだけど、バッグを盗んだ男は走っていき
前方にはスクーターに乗っていた相方が待っていて、逃げられました・・・。
私たちは、重いバックパックを背負っていたので、走って追いかけるわけにもいかず
あっけにとられたまま、そのまま見逃してしまいました・・・。
直感的に感じた「治安の悪さ」は、当たっていました。
わかっていたのに、「やられる」なんて・・・・・・・・・・・・・・・・。
旅を始めて、３ヶ月。
悔しかったし、怖かったのもあって、少し動揺して泣いてしまったけど
自分が油断していたこと、気が緩んでいたことを反省しました。
「旅慣れてきた頃が一番あぶないから、気をつけよう」
出発前から、二人で話していたことなのに・・・。
でも、二人共、無事であったことに感謝。
「物が盗まれたくらいで良かった・・・」 と思うしかありません。
いつも肌身離さず持っていた「貴重品入れ」も、そのときは盗まれたバッグにしまっていたので
パスポートも、お財布も盗まれてしまいました・・・。
どこかで、「ここは大丈夫」って油断したんでしょうね・・・。
振り返ってみると、「あのときこうしておけば」がたくさん出てきてしまうんですが
今さら言っても始まりません。いい勉強になったと思って、次に進みます。
救いだったのは、パスポートのコピーをとっておいたこと、海外旅行保険に入っているので
お金以外の携行品は保険の対象になること・・・でしょうか。
今でも、あの 「ひったくり」 の光景が目に焼きついています。
「こんな風に、やられるのね・・・」 身を持って体験しました。
でも、これはきっと、 「もっと注意しなさい！！」 っていうサイン。
だとしたら、ここで気づかせてもらって本当に良かったと思います。
これを機に、気持ち切り替えて、気を引き締めて、旅を続けていきますね。
冷静に対処してくれたHiroには本当に感謝してます。
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