奇跡の泉
8月26日 LOURDES
「ルルドの泉」で有名な、聖地ルルドへ。
ここは、フランスのピレネー山脈の麓、標高400メートルの地にある町。
19世紀半ば、この地に住む羊飼いの少女、ベルナデッドが
聖母マリアを目撃し奇跡が起こったという泉があり、巡礼地になっている場所です。
TOULOUSEの駅からLOURDESまでは
「SNCF」というフランスの国鉄を使い、約2時間。(1人25.20ユーロ)
LOURDESの駅から、町の中心部までは歩いて10分くらいで
中心部に入ると、お土産物屋さんや、レストラン、ホテルが建ち並んでいます。
ここまで見ると、よくある「観光地」なのですが
そこから少し歩いて、「聖母マリアのサンクチュアリ」まで行くと…
その場所は、遠くからでも輝いて見えるのです!!
その地が発しているエネルギーの強さなのか、
それとも、この場に来ている人たちが放つエネルギーなのか…
とにかく、「すごい」としか言えない、パワーに圧倒されながら、
まるで天国に来たかのような、非現実的な空間に辿り着きました。
教会の中に入ると、聖母マリア様の大きな絵が描かれていて
しばらくの間、吸い込まれるようにその絵に見入ってしまいました。
教会の外に出ると、ルルドの水が出る蛇口が並んでいる場所があり
そこで水を飲んだり、水を汲むことができます。
お土産物屋さんでは、色々なサイズのペットボトルや瓶を置いているので
私たちは一番大きな5リットルのボトルを購入して、「奇跡の水」を汲んできました。
「ルルドの泉」は教会を出て裏手のところにあり、泉の上には「マリア様の像」が飾られています。
泉の前は、参拝する場所になっているので、静かに一列になって進んでいきます。
毎日21時からは教会前でミサが行われるので、夜になると、キャンドルを手に持った人たちが
(見たところ、1万人はいたと思います)続々と集まってきました。
賛美歌に合わせて行進する人たちは、マリア様の像を囲むように歩いていき
教会の前で整列していきます。
行進している人の中には、車椅子に乗っている人や寝たきりの人もいて
キャンドルを手に、その人たちのために「奇跡が起こりますように」と何度も何度も、祈りました。
気がついたら、涙が出ていました。
そのときは、ただひたすら 、「奇跡が起こりますように」 って祈ってました。
ルルドで体験したミサは、今までの人生で最大の
とにかく、「すごい」 としか言えない、夢のような体験でした。
ここには、強いパワーがありました。
世界中から、この地へ奇跡を求めて人が訪れる意味がわかります。
世界は広いです。
旅をしていると、何も知らない自分に気づかされます。
「奇跡が起こる場所」
ルルドでの一日は、感動と驚きに満ちていました。