５リットルの奇跡
８月２６日 Hotel du Bourg(Lourdes)
05 62 94 21 23 hotel.bourg@bigfoot.com
51, 53, rue du bourg 65100 Lourdes
筋肉痛＆昨日の疲れが残る中で目が覚める…。
「何時チェックアウトだっけ？っていうか今何時？」
時差があるのかどうか分からないまま、とりあえず準備開始。
昨日と同じ過ちは繰り返さないようホテルの受付で入念に聞き込み。
歩いて１０分位のところでバスに乗り、地下鉄に乗り継ぎ。
二人で５ユーロ位で無事昨日の電車の駅に到着。
ここまではスムーズです。
今日はルルドに向かいます。
ここは「ルルドの泉」が有名であり、なんとマリア様が現れて
カトリックの巡礼地となっている場所であります。
ここの水を飲んで病気が治ったとかの事例が多数あり、
「奇跡の水」として世界中に知られているところです。
関心のある方はこちらをポチ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%83%89
いかがでしょう？スピリチュアルスポットです。
電車のチケットもスムーズに取れ、
快適な電車旅を２時間程でルルド到着。
さすがに流れている空気がいい街です。
今回は事前にネットでホテルを予約すると縛られるし、
まったく状態を知らないで来ても苦労するので、
適当なホテルの場所と空室のチェックをしておき、
現地を見て、柔軟に対応することにしています。
駅で明日の出発時刻、金額の確認をしてから徒歩で出発。
歩いて１０分程のところにあるインフォメーションを目指します。
そこで２５ユーロの格安宿を紹介してもらう事に。
事前のネット調べでは安くても３５～５５ユーロだったので
めちゃめちゃツイてます。
ネットｏｒ現地直調べは、現在のところ現地入りしてからの
宿探しの方が安く上がる傾向にあるようです…。
インフォで街の見所、イベント時間、地図などをもらい、
宿に向け再び歩き始めます。
歩いて５分程のところに宿発見！
最初、何故か「今日は空室ない」と言われたのですが、
汗だくでバックパック背負っていたせいか、部屋を用意してくれて、無事入室。
今日のゲームは過去の失敗を生かしてパーフェクトにメイクできました。
さっそく奇跡の水を見に行く為に、
荷物を部屋に入れて、飛び出すように出発。
キリスト教の聖地だけあり、お土産物屋さんには
キリストやマリアグッズなどがたくさん並べてあります。
とりあえずビールで一息入れて
メインの聖水がある教会を目指し歩きます。
遠くに教会が見えてきます…。
「あれ？俺ら死んだ？？ここ天国かな・・」
って思える程の心地よさを感じる温かさと
輝きに包まれる「本物」の場所です。
」」
さすが聖地！
その後、教会の中を見ると、マリア様が天井から温かく見守っていました。
ぐるっと見て周り「奇跡の水」を買ったタンクに入れて飲んで見ることに…。
味は…普通です。
っていうかタンクのプラスチックの味がします…
その後、マリア様が現れたという洞窟を見学する為に列に並びます…。
車椅子の人や、精神に障害のある方などがたくさんいて
壁を触り、洞窟の岩に口付けをしたり、
本気で祈るその光景は神聖であり、独特な雰囲気でした…。
２０：００にはキャンドル広場がキャンドで埋め尽くされる、
何かイベントのようなものがあるというので、
その前に食事を済ませようと、フラフラとレストラン街を歩きます…。
ふと、インド料理の店が目に止まり、看板を見ていると
オーナーらしき人が、フランス語でお勧めしてくれます。
「いや、フランス語しゃべれないので」
と言っても、ひたすらフランス語で話しかけてくる。
「美味しいから食べていきなさい」という事を言ってるのだと思うのですが、
メニューがフランス語なので、まったくわかりません…。
あまり、言葉が分からずに食べる、という事をしないのですが、
「これも流れだな。乗ってみるか」って感じで、よくわからないまま入店。
出てきたのはカレー三種、ライス、唐辛子とトマトを混ぜた付けあわせで、
非常に美味しくて、二人で感動してバクバク食べてると
「どうだ、うまいだろう？」
「なんか食べたいものあったら言ってな」
相変わらずフランス語なので、分かりませんが
感覚的にそう言っているような気がして
、
「言葉通じなくてもわかるものだね」と二人で実感しました。
よくわからぬまま飛び込んだディナーはパーフェクトで
気分をよくしつつ、再び教会へ向かいます。
今夜使うろうそくを買い、奇跡を起こす為に
５リットルの容器を満タンにしようと
敷地内に入っていくと、たくさんの人が集まっていました。
少し薄暗くなった、教会の前には、ロープで仕切られた広場が出来ていて
その周りをたくさんの人が囲んでいます。
気づくといつの間にか、周りの人のローソクに火がつけられていて、
私達も隣の人から火をもらい、そして隣の人につけてあげました。
ローソクを持った人達の行進が始まりました。
何千人？何万人？物凄い数の人です。
車椅子の人、寝たきりでベッドのままで移動のしている人いる人々…。
「アベ～アベ～アベ～マリア～♪」
と大合唱。「マリア～」の部分でろうそくを高々と上げます。
今まで３４年生きてきて間違いなく
「ベストオブ凄い光景です」
「何が凄いの？」と聞かれれば
「とにかく凄いんだよ！」としかいいようの無い凄さ…。
人間って本当に凄いものを見た時には、
説明できないものなんだと思いました。
最初、自分の願望が叶うように祈ろうかと思っていたのですが、
本当に必死に、体を治そう、奇跡を信じようとしている人達を見ると、
「自分のちっぽけな事より、ここにいる人や、全ての人に奇跡が起きますように」
って言う思考に変わりました。と、同時に胸に何かこみ上げてきます。
自分の利己的な欲求より、他人の事を心から思える感覚。
「神様」って言われても、今までピンときませんでしたが、
こういう気持ちが自分の中にある神聖なものなんだと思いました。
なんか理屈じゃなく、グッときます。
また「本物」に触れたのかな…。
響き渡るアベマリアの歌、物凄い数の人ロウソクと行進。
何か別の世界にいるような壮大な光景です。
こうしてブログの分を書いていても、どうもうまく説明できないのですが
とにかく凄かったです。
「これ見ただけでフランス満足だね！」って言い合ったほど強烈でした。
どうやらこれはミサだったようで、終わった後も、
しばらくその場に残り、余韻に浸っていました。
教会の敷地から出てホテルに向かう途中、
空高くに何かが青く光り輝いています…。
「あれ、十字架じゃない？？」
たぶん山の上にあるのだと思うんですが、
暗くて山は見えなくて、十字架が空に浮かんでいるように見えるのです。
「ここ、凄いところだね！！！」
ホテルに帰ると、なんと部屋の窓から
その十字架が浮かんでいるのが見えました…。
部屋のドアの上には十字架があり、
テーブルの上にはキリストの置物がある。
そんな環境で過ごした事ないから少し不思議な気分です。
とにかく、ここは本当に素晴らしい！
最高です。
Merci .A demain
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