大船渡手当療法講座開催
「大船渡 手当療法」で検索していただきありがとうございます。
「なぜ、こういう事をしようと思ったのですか?」
「どうして岩手県なんですか?」
新聞では文字数の関係上、書ききれなかった私達の思いを
インターネット上でお伝えさせていだきます。
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2011年3月11日。私達はオーストラリアにいました。テレビから流れる非現実的な映像を唖然として眺めながら、その場に呆然と立ち尽くす事しかできませんでした…。それからというもの、帰国した後に「自分たちに何か出来ることはないか?」地球上を旅しながらいつもそのことを考えていました。そこで私達は2012年9月帰国後、「小さな幸せを分かち合い大きな喜びに変えること」というテーマのもとに車で日本一周をしながら、世界一周の写真を交え旅の話をする講演会と、体と心を癒すヨガを全国主要箇所にてチャリティーで行い、寄付金を集めて被災地のお役に立ちたいというアイディアを思いつきました。しかし、今までこういったことをやった経験があったわけではありませんでしたし、全国で知人は限られたもので集客も全く未知数でした…。
また、私達のような旅をしていたものが「あんた達に何がわかるんだ?」と言われる恐怖もありました。そこで、まず、帰国後に仮設住宅に赴き心の苦悩に寄り添うという事を目的にした京都西本願寺自殺防止センターで主催する「傾聴ボランティア養成講座」に参加させて頂きました。そこで実際に被災した方達と出会う機会に恵まれ、ご自宅にも泊めて頂くことになり、現状をお聞きしたり、様々な場所を案内していただきました。「私達に何か出来ることを」と意気込んできたものの、何ができるのかもわからず、心温かいおもてなしを受け、お世話になるばかりでした。その場所が陸前高田市だったのです。
そして、初めての講演会とヨガと癒しの全国ツアー。行ったことのない場所で、やったことのないことをやる。全てが初めての経験であり、わからないことや不安もたくさんありました。しかし、たくさんの方に支えられて全ての会場を無事終えることができました。
私達は寄付をしてくださった皆様にこう約束してきました。「お預かりしたお金はどこかの機関に渡し、何に使われたか分からないものにせず、自分の手で、どこで、何を買い、それがどのように被災地の人の手に渡り、笑顔に変わるまでを見届け、責任を持って報告する」と。
寄付金は経費を差し引き約12万円程集まりました。しかしそれは、その使い道に関して長い苦悩の始まりでもありました。1200万円でもない。1万2千円でもない。仮設住宅に美味しいお饅頭を持って行って、笑顔になっているところを撮影して報告するということもできました。歌や展示会など心が元気になるイベントをやろうかとも思いました。しかし、四ヶ月間考えてたどり着いた答えは「瞬発的に他人に元気にしてもらうより、自分で自分の事が癒せるようになるお手伝いができればいいのではないか?」という結論に至りました。
年齢性別問わず、誰にでも手を当てるだけの簡単な手当療法。これは最高のアイディアでした。
しかし、ひとつ問題があるのが、これは、この講義を終了してからといって、すぐに結果がわかるものではないのです。後々ゆっくりと広がっていくことだからです。その為、「寄付金は何に使い、どのような事をやったか?」ここまでは見届けることはできても、喜びの顔を直接私達は見届けることはできません。しかし、寄付金を頂いた方を喜ばせることが本来の目的ではなく、被災された方々が少しでも楽になれればという事が本来の目的だと判断し、このような講座を開かせて頂くことになりました。
この講義は寄付して頂いた全国の皆様の温かいお心遣いと、このエネルギーを発見し、伝授して頂いた、たくさんの方々からの思いから出来上がっているものです。なので、私達はリレーで例えるならばそのバトンを受け継いだだけにすぎません。この癒しのバトンが皆様の手でたくさんの方に手渡され、被災地の方々の体や心の痛みが、少しでも和らいでいく事を心より願っております。
一人でも多くの方に癒しが届きますように。。
長谷川博史 久美子
講師プロフィール http://sharehappiness.net/about/
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