魂のロールプレイ-陸前高田で傾聴ボランティア

8,October,2012

 

10/2-10/3 陸前高田市 

 

「被災地でヨガやヒーリングなど、何か心と体が楽になる活動をさせてもらいたい」

現地に知人もいなく、行ってみたものの、何もできずに気落ちして帰ってくる人もいる。

久美子が予約締め切り10分前に見つけた、京都自死・自殺相談センターで主催する

相手の苦悩に寄り添う、傾聴ボランティア養成講座に参加させて頂くことになりました。

 

「寂しさや悲しみを抱えている方をひとりぼっちにしたくない」

「少しでも孤独感を和らげることができたら・・・」

 

街や建物は月日がたつごとに何もなかったかのように、新しいものへ生まれ変わっていく。

しかし、心に負った深い傷が癒されなく、部屋や自分の心に閉じこもりになってしまう人は未だに多い。

生まれ変わることなく、あの時で止まってしまったままの時間・・・。

 

「一人一人に関わる時間がない行政の手の回らないところを、我々がやる」

その素晴らしい趣旨に感動して、魂込めて真剣に勉強してきました。

民衆に一番近い神様であるお地蔵様は、自ら地獄にいって苦しむ人を助け出してくるといいます。

主催している若手の僧侶の方達をみると、地蔵菩薩のように思えてなりません。

 

 

驚いたことに、ボランティアに参加されている方も被災して、家が流された方がたくさんいました。

「障害を持つ子供が逃げ送れて流された。家族も知人もいない。行く場所もない・・・」

仮設住宅を訪問する設定でロールプレイをするのですが、もはや演技の枠を超えて

演じた役柄と同じ魂に繋がって、その人が実際にそこにいたかのように思えました。

 

 

少し想像してみてください。

仮設住宅を訪問して話を聞こうと思い、家族や家を流された人と向かい合ったとき

幸せに暮らしているあなたは、その方達になんて声をかけますか?

「あなたにこの気持ちわかりますか?」って言われたらなんて答えますか??

 

 

「答えのない人とのやりとり」

ポジティブに考え方を変えさせるわけでもなく、ただ聞いて相手の心に寄り添う。

一年半たって当時の事に触れたくないと思われている方も多いとは思います。

しかし、決して心が暗くなるとか、重たい気持ちになるというものではなく

根源的な人と人との繋がりで「愛」を感じる、とても感動の巣晴らしい時間でした。

 

 

泣いた、突き刺さった、衝撃的だった。そして大きな愛だった。

詳しい内容はトークライブでお話します。是非、聞いてください。

 


写真左 久美子

 

京都自死・自殺相談センター Sotto

京都自死自殺相談センター Sottoは、大切な人を亡くした人・心に不安がある人を始め、

何か悩みを抱えている人のありのままの声に耳を傾け、相談を受け付けている民間の機関です。

 



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