日本人であること
9/4 My sweet home
朝、目覚めると窓の外に虹。日本最初の朝。
「この感覚は彼らにはわからないだろうね」
納豆ごはんを食べる久美子と、卵かけご飯に海苔をちらして食べる自分。
生モノを食べる文化がない国がほとんどなのに、卵を生で食べるなんて信じられないだろう。
いつも甘いパンやコーヒーから始まっていた苦痛なブレックファーストが、
焼き魚に味噌汁、漬物にご飯の心から幸せな朝食に変わった。
「外国人は何食べるんだろうね?」
日本食のビュッフェでも、やっぱりベーコンにクロワッサンとコーヒー。それはそうだよね。
自分が育った国の食べ物が一番落ち着く。そんな光景をウーロン茶片手にしみじみと眺めた。
窓から眺めて見える漢字の看板。それは中国のようでもあり、韓国のようでもある。
メルキュールという外国人が多いホテルであることと、成田という知らない場所がそう思わせるのかもしれない。
なんにせよ、「今自分は日本という国にいるらしい」そんな表現が今の心境を表すには適してるだろう。
旅の間、ほぼ20%~40%位しか言語が理解できなかった。場所によっては0%だ。
それが今、どんなささいな言葉も目にも耳にも自然に入ってくる。それが3年3ケ月。
でも、これはある意味よかった。情報の多い世の中で、くだらない話やネガティブな情報が耳に入るくらいなら、
何もわからないほうがいい。そのほうがよっぽど心穏やかに過ごせる。
住む場所もそうだ。3年以上ホテルも含め、全て他人の家や、他人の車にお金を払ってきた。
それが今日から自分の家になり、自分の車を運転でき、自分の言葉を話し、自分の国の食事が出来る。
それはどれだけありがたいことなんだろう??言葉にならないほどの感動がある。
未だ自分の国の文化が崩壊されられつつある国がたくさんある。
言語が奪われ、文化が奪われ、衣食住が全て変えられている。それが地球の現状だ。
旅する前はそんなことも知らなかった。自分の暮らす場所があり、日本人であることに誇りを持てる文化背景があり、
言いたい事が言え、行きたい場所にいける。そんな、日本人なら誰もが当たり前に思うことが、世界ではそうではない。
迫害されながら、生死の境で戦ってる、同じ地球に住む仲間がたくさんいる。彼らは私達であり、私達は彼らなのに。
そういう時代の中、地球で精神的にも物質的にも最も裕福な日本人は今、何ができるだんだろう?
地震があったり、原子力の問題があったり一見、問題だらけにみえるかもしれないけど、
世界に先駆けて日本は変わっていく。モノよりココロの時代だという素晴らしい時代へ。なぜなら、日本人は
地球のメッセンジャーとして、本当に大切な事を世界中に伝えることができる経験と資質を持っている。
世界の頂点に達した物質面、地球で唯一原爆を落とされた国、そして津波で人間の儚さを誰よりも知った。
だから、世界の人々が日本という素晴らしい国、最高の人々に注目している。
自分を育ててくれた親の元に、自分と共に成長してきた仲間のもとに
自然豊かで透き通る空気の美しい街へ、今日、これから帰ります。
日本人の誇りを持って、心の日の丸を握り締めて。
久しぶり。
お帰りなさい。
多分、2人とも、かなり年上の私の未熟さがバレちゃうくらい、すっごーく成長してるんだろうなぁ。
お帰り
明日、会おうね
ねえさん!明日会えるの超楽しみです☆飲みましょう。語りましょう^^