Blue Note New York – Jazzが教えてくれたこと

31,August,2012

 

8/29 Hotel Pennsylvania,New York 

 

「It’s a small world」

エンパイアステートビルを遠目に眺めながら、ふと、そんな言葉が頭に浮かんだ。

ビックリするような太った人もいれば、ビックリするほど小さい人もいる。

高速再生みたいに早歩きする人、挙動不審な動きや、怒鳴り声を張り上げて喧嘩してる人、

金髪、黒髪、赤髪、茶髪。肌の黒い人、白い人、黄色い人、茶色の人・・・。

 

何もかも手にした超リッチな人もいれば、何もかも失った人もいる。

物乞いの目の前をリムジンが通り過ぎ、空が見えないコンクリートジャングルの中で

それぞれが独特のリズムと価値観で、狭い島にひしめき合っている。

 

 

そう、それがニューヨーク。この街では地球の縮図が見る事ができる。

 

 

全ての人間が、生まれる前に決めてきた事を体験する為に、

一人一人が意味と価値のある存在として、この地球で一生懸命暮らしている。

ディズニーランドと違う点は、もっと「生臭い」人間模様があるってことだけだ。

 

20歳の時、アルバイトして貯めたお金で、初めての海外暮らしを体験した場所であり、

5年前に狂ったように働いていた頃、ハネムーンでクリスマスを過ごした場所でもあり、

3年3ヵ月の世界一周の終りを迎える場所でもある。なにか縁がある場所なのかな・・・?

 

「成功する。アメリカンドリームを掴む」

っていう20代の荒々しい価値観から、もっとピースなものの見方が出来るようになった今、

この街との付き合い方も、昔とは確実に変わったとおもう。

 

どこにいても、何をしてても、誰といても

「しっかりと自分を持って流されない事」 それが都会で快適に過ごすコツだと思う。

底なし沼の欲望や嫉妬、見栄に心を奪われると、とても短い人生という奇跡の旅を存分に楽しめない。

足早に歩く人並みに逆らうように、ゆったりとした足取りで歩きながら、ふと、そんな事を思った・・・。

 

 

さて、今日はJAZZを聞きにBlue Note New York (ブルーノートニューヨーク)へ行ってきました。


 


  Kenny Werner Quintet ft. Lionel Loueke & Miguel Zenón


 

Jazzは場所を選ばない。和食、イタリアン、フレンチ、バーやクラブで聞いてもどこにでもマッチする。

金色の朝日を浴びてサーフボードと海に向う途中も、オレンジのサンセットを眺めて一日に感謝する時も、

ドレスアップして真っ赤に燃えるキャンドルを前にワインを飲む時も、日本酒片手に仲間とアツク語る時も。

 

その柔軟性がとても素敵だし、爽やかでクリエイティブな気持ちにしてくれる。

だから、いつのまにかJAZZはライフスタイルになっていた。

 

でも、Boowy, Complex,Ziggyを聞いて育っていたバンド少年は、

いつからJazzを聞くようになったんだろう?

 

 

きっと、周りに流されてしまいそうな弱い自分に気付いた時、

他人とのぶつかり合いの中で、自分を責めてしまう時、

自分で自分の可能性を決めつけてしまいそうな時、

 

どこまでも自由で、エレガントで、艶やかなJazzという音楽が

自分らしく生きる楽しさを教えてくれたんだと思う。

 

 

日本帰国まであと4日。

 



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