真実を知ること
ヨハネスブルグで過ごした３日間。
２ヶ月間のアフリカの旅の、最後です。
７月２２日 Johanessburg（Acconsix backpackers）
長かったツアーも終わり
今日から、また二人旅が始まります。
ケニア ナイロビから
世界一治安が悪いと言われる
ヨハネスブルグへ。
今日、泊まるホテルは以前
マフィアが住むマンションだったそうで
何やら色々あったそうです。
（怖いので、詳しく聞かないようにしたけど…）
丘の上に立つ、大きなお屋敷のような感じ。
部屋の天窓から、太陽の光が気持ちいい！
このエリアは治安は悪くないらしく
「歩いても全然大丈夫だよ」
なんて言われたので、警戒しながら
近くにあるチャイナタウンから 歩いて帰ってきました。
悪名高い ヨハネスブルグですが
すべてが危険な場所ではないようです。
７月２３日 Johanessburg（Acconsix backpackers）
昨日の宿泊先はインターネットが使えなかったので
（夜、部屋が暗くて怖かったし…）
別のバックパッカーズへ移動することにしました。
治安の悪いヨハネスブルグの中でも
比較的治安がいいと言われる、サントン地区。
この場所を車で通ると…
高層ビルや、大きなショッピングセンター
高級ホテルが建ち並んでいます。
自然も豊かで、街は綺麗に近代化されていて
これだけ見ると、とても治安の悪い国には思えません。
綺麗に整備された、裕福な国に感じます。
「治安の悪い国」とは言っても
実際に生活している人もいるわけで
ここで感じたことは
「一番怖いのは、何も知らないこと」
昨日の場所に滞在していただけでは
わからない街の顔が見れたし
すべての場所が危険ではない
ということもわかったし
その国のマナーやルール、
近づいてはいけない場所を確認した上で
臆病になりすぎず、無茶しすぎず
旅を楽しめるといいな、と思っています。
今日の宿に到着後
荷物を置いて、すぐにゴールドリーフシティへ。
ここは金の採掘所跡地に建てられた
テーマパーク！！
遊園地もあるので、子供向けのテーマパークかと思いきや
大人も十分に楽しめる内容です。
地下に潜って、金の採掘現場を見学する
UNDERGROUND MINE TOURは
昔の、その当時のままの採掘現場を
見ることができます。
私たちが降りることができたのは
地下２２０ｍまででしたが
当時、最高で３２００ｍ下まで降りて
金の採掘作業をしていたそうです。
地下は暗くて、ひんやりしていて
狭い中で行う作業は
まさに、過酷な重労働だったと思います。
この中で働くたくさんの人達が
肺炎や、石の落下などで命を落としたということ。
世界最大の金の埋蔵量を誇る金鉱に
多くの人たちが関わり
そして、この国が大都市として
発展していった歴史がよくわかりました。
その後、金を精錬する様子も
実際に見ることができました。
金を液体になるまで熱して
不純物を取り除いていく作業です。
時価３０００万円以上とも言われる金塊は、こんな感じ！！！！！！
私も持たせてもらいましたが、相当重いです！
入場料は、大人１１０R（約１２００円）
地下の採掘現場を見るには、別途６０R（約７００円）かかります。
ここまで来るのに、私たちはタクシーを使いましたが
ヨハネスブルグは交通費が高いので要注意です。
ゴールドリーフシティを出て、隣には
アパルトヘイトミュージアムがあります。
私たちは、閉館ギリギリに入ったので
ゆっくり見ることは出来ませんでしたが
写真や、映像によって
南アフリカの過去と今を知ることができました。
今日の宿では、MINAちゃんという
旅のスペシャリストに会いました。
一人でアフリカやヨーロッパを旅する
アクティブで、かわいい女性です。
部屋で色々話せて楽しかった！！
７月２４日 Johanessburg（Acconsix backpackers）
今日は、南アフリカ最大のタウンシップ
SOWETに向かいます。
なかなか個人では行けない場所だということで
タウンシップツアーに参加しました。
ヨハネスブルグの市内観光も兼ねた
このツアーでは
危険だと言われている、ダウンタウンも通り
（さすがに、この辺りは歩けません…。）
実際にSOWETに住む人の家に入れてもらったり…
このツアーの中で、一番の衝撃だったのが
ヘクター・ピーターソン博物館です。
（写真は記念碑。博物館の前にあります。）
１９７６年６月１６日 SOWETで
大規模な反アパルトヘイトの暴動があり
その時、最初の犠牲者だった
当時１３歳の、ヘクター・ピーターソン
彼の他にも犠牲者は学生中心に
１０００人近くいたとのこと。
この博物館では
その時の写真や、映像が流れていて
それは本当に見るに耐え難い
残酷なものでした。
３１年前に起こったこの事件。
SOWETに住む人たちにとって
決して忘れることのできない大きな事件。
辛い過去や歴史の中で
戦ってくれた人たちがいて、今がある。
だからこそ、悲しい歴史に目を背けるのではなくて
しっかりと受け止めなければ、と強く感じました。
胸に深くずっしりと重い気持ちを感じ
考えさせられた一日です。
