世界一治安の悪い街へ再び

26,July,2009

 

7月22日 ブラウンシュガーバックパッカーズ(ヨハネスブルグ)

 

7時15分のフライトに間に合う為に

4;30のタクシーを手配したのにも関わらず

朝ロビーに下りてみると、やはり来ていない…。

 

 

こういうのもう慣れました。

 

 

そんな事もあろうかとかなり早めに手配していたので

再度、車を呼んでもらい、空港に到着。

 

 ケニアエアラインでヨハネスまで約4時間。

また、世界一治安の悪い国に入国です。

 

今度は通過するだけではなく、滞在するので

危機管理は入念に行こうと思ってますが、

 

旅を続けるうちに、精神的に太くなってきたので

過敏に反応しなくなりました。

 

予約してあったバックパッカーズに送迎に来てもらおうと

空港から電話したら、なぜかつながらず、

 

インフォメーションサービスで再度携帯やオフィスに電話してもらうも

やはりつながらず…。

なんでも、MTMと言う電話会社のトラブルだとか…。

 

 

こういうのも慣れました。

 

 

しょうがないので違う送迎つきのバックパッカーズを手配してもらい

20分後にお迎え到着。

 

 

行き先は「ブラウンシュガーバックパッカーズ」

なんでも元マフィアのアジトだか住んでた所だかで

 

英語で説明を受けていると「KILL」って言葉が何度か出てきて

あまり気味のいい話ではなさそうなので深くは聞きませんでした。

 

ちなみに後で分かったのですが

ブラウンシュガーはコカインの俗語だそうです…。

 

 

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しかし、着いてみると以外に良さそうで

高台なので、街が一望できてなかなかいい所です。

 

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バルコニーから

 

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天井がガラスで寝ながら星が見えます。

 

 

その後近くにチャイナタウンがあると言うので行ってみることに。

麻婆豆腐・青梗菜のガーリック炒め・炒飯・牛スープヌードル&ビールで

 

 

「うめ~!!やっぱ食はアジアだね!!!」

 

と昨日に引き続き、食事を堪能できました。

 

行きは車で行ったのですが、

帰りはあまりビクビクしていてもしょうがないので歩いて帰ることに。

 

学校などあり治安はよさそうなのですが

登り坂で、歩いて20分かかりました。

 

ここでは次のモーリシャス調べ物&宿探しと、

ヨハネスでのタウンシップツアー

(アパルトヘイト時代からの黒人居住区めぐり)

 

ライオンツアー(ライオンと写真を撮ったり)

ゴールドリーフシティー(金の採掘跡)

 

などネット作業をしようと思い、事前に環境を確認していたのですが

今日はネットが使えない状況だそうです…。

こういうのも慣れましたがネットがないとやる事がたまっていきます・・・。

 

たまったブログの更新もしたかったので。

特にモーリシャスは宿が決まってないと入国できないようなのです。

しょうがないので明日宿替えします。

 

 

7月23日 ACCOUSTIX BACKPACKERS(ヨハネスブルグ)

 

ゆっくりと休みたいところでしたが、

移動しなければならない為、朝食を取って、

新しい宿に電話して迎えに来てもらうことに。

  

今日はアパルトヘイト時代から続く、

最大の黒人居住区「Soweto」のツアーに行こうと思っているので

 

10:30に迎えに来てもらうように電話したのですが、

相変わらず時間通りには迎えにはこないのです…。

 

 

もう、イライラする事もなくなりました。

 

 

1時間以上待たされたので、何度も電話して、

違うドライバーに迎えに来てもらう事にしたのですが

後で気づいたのですが、時差の関係で時計が一時間ずれてました…。

 

 

ゴメンナサイ・・・。

 

新しいバックパッカーズはネットも高速無線で調子がよく、

部屋もまあまあ快適で、思ったよりずっと良いところでした。

  

さっそくツアーを申し込み、昼過ぎから

ゴールドリーフシティーという

金の採掘跡に出来たテーマパークに行く事にしました。

 

Kumiとテーマパークに来たのは初めてで

ディズニーランド感覚で楽しめました。

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汽車でパーク内を一周した後

地下320メートルの採掘現場を見に行くツアーに参加しました。

 

 

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深いところは3000メートル以上あるそうです。

 

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エレベーターで地下に降り、

現場を実際に見て、明かりが入らない地下深くに降りて

採掘ドリルの鼓膜が破れそうな爆音など聞くと

 

いかに黒人が過酷な労働をさせられたのかを肌で感じる事が出来て

改めて、アフリカの奥深さを実感しました。

 

 

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耳を壊したり、肺の病気でたくさんの方がこの世を去りました…。

 

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たくさんの言語に合わせた安全に作業する為の標識。

 

 

地上に戻り、今度は実際に金を作るところを見学。

純度の高い金を作る作業を目の前で見ました。

純度80%以上の金塊。3000万以上します。

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将来自分の物に出来るようにしっかりと感触を覚えておきました(

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その後、観覧車に乗ったのですが

 

「これ超速くない!?」 

驚くほど高速で回る観覧車で、サービスしてくれたのか

5回くらい回ってくれて、ジェットコースターのようでした。

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その後園内をのんびりと散策。

ここのゲートの目の前にはアパルトヘイトミュージアムがあり、

過去から現在に至るまでを学ぶことが出来るのです。

  

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遅くまでやっているというのでのんびりしていましたが

実際に色々な人に聞いてみると17時までしかやっていないらしく

残り時間15分。もうダッシュで息を切らしながらなんとか入場。

 

もう鍵が閉められるところでしたが、

なんとか空けてもらい駆け足で見れました。

 

時間をかけてゆっくりと来たかったですが

なんとなく感じが分かったので良かったです。

 

インパクトがあったの映像が

映画なのか実際の映像かわかりませんが、

 

アフリカ人と、オランダ人との入植時の戦い

Blood River」が流れていました。

 

 

日本で言うと、武田の騎馬隊と織田の鉄砲隊の戦いのように

目の前に川のある場所に陣を張り、木の柵で周りを囲み、

鉄砲や、大砲でバンバン攻撃する。

 

相手は人数こそ多いものの、裸に槍と盾。

勝てるわけがありません…。

 

 

目の前の川が赤く染まります。

植民地に変わる様をリアルに見れました。

 

その後タクシーを待つが渋滞に巻き込まれて

極寒の中、外で待たされます…。

 

目の前に綺麗なベンツのTaxiがあったので

交渉すると、行きの汚いTaxiよりも安い値段で帰れる事に。

ベンツに乗り、心地よく大都市ヨハネスブルグを眺め、 

 

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「いや~やっぱラグジュアリーだよね」

 

と気分を良くしながら帰宅。

ここのバックパッカーズでも日本人の女の子と出会いました。

 

Minaちゃんはこの場所に依然住んでいた事があるらしく

ここのバックパッカーズに彼氏がいる旅の達人です。

夜に部屋で色々と話すことが出来ました。

 

さばさばとした感じのよい素敵な女の子です。

いい出会いが増えていく事に喜びを感じる今日この頃です。

 

 

7月24日 ACCOUSTIX BACKPACKERS(ヨハネスブルグ)

  

8:00ジャスト。

タウンシップ&市内観光ツアーの迎えがきます。

 

タウンシップとはアパルトヘイト時代に区分けされていた

黒人居住区で、Sowetoは南アフリカ最大なのです。

まずは市内観光からスタート。

 

自分達では絶対に歩けない程危険なダウンタウンを

ガイドが車で案内してくれます…。

 

朝なのもあり、そんなに危険を感じませんでしたが

世界の資本注入という「欲望の力」で、120年程で

 

一気に大都市に発展し、そしてバブル終了後

白人が去っていった街は今まで見た事のない独特の雰囲気があります…。

その後、Sowetoに到着。

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今までツアーでもっと貧困なエリアを見ていたので

そこまでインパクトはありませんでした…。

 

「ここは○○みたいだね」

「このお土産あそこにあったよね」

 

今回の42日間のツアーで

様々なアフリカの姿を見ることが出来ていたので

ちゃんと要所を押さえて効率よく観光できていた事を

ここにきて改めて実感でき、満足しました。

 

そして、ヘリテイトミュージアムというアパルトヘイト時代の写真や、

映像を見る事のできる博物館で1時間程自由時間。

 

アフリカーンス(南アフリカに最初に移住してきたオランダ人の言葉)

で授業を行うとの政策、に反抗した学生達の暴動があり、

 

南アフリカの軍隊が初めて一般市民に発砲し、

死者700人、負傷者4000人以上を出した

「1976年6月16日記念碑」を見ました。

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最初の犠牲者になったのは13歳の少年で

抱きかかえられている写真は当時、

英国を中心としたメディアにとりあげられて

アパルトヘイトの悲惨さを世界中に知らしめる事件になったのです。

 

館内で見た、当時のデモの写真の人々の表情は

そんな文化をもたない私達には、心に突き刺さる映像でした…。

 

熱く自由を求め叫び続ける人…。

デモ最中でも笑顔の人…。

白人に連行され、懇願して助けを求める人…。

 

リズムに乗り、踊りながら、デモ行進をする黒人を見て

根底に流れている大地のリズムなのだと思いました。

 

一人ブラブラ館内を歩いていると

窓で囲まれた小さな写真の展示室で

黒人の女性と一緒になりました。

 

 彼女は私の存在に気づくと、写真についてサラッと説明してくれて

その後、窓の方を向いて哀愁を漂わせながら鼻歌を口ずさんでいました。

同じ黒人同士でどんな気持ちでこれを見ているのか…。

 

ケープタウンの教会で感じた、胸にこみ上げる

「何か」はこういう事が根底にあるからなのだと理解できました。

 

ヨハネスから始まり、ヨハネスに戻る。

世界一治安の悪い国でありながら

大都会と自然が融合し、どこか人を引き付ける魅力がある街。

 

いつもなら「アフリカ最高!!!」で閉めるのですが、

ここは「胸の奥底まで伝わる痛み」を感じ、

ただ、楽しかっただけではなく、色々と考えさせられました。

 

 

アフリカを一言で言うなら…

 

 

 

 

「全ての始まりの国」かな。

 

 

とにかく、いい意味でアフリカから本格的な旅行を開始できて

カルチャーショックを受け、よかったと思いました…。

 



2 Comments »

  1. おぉ~!!金塊だぁ

    いいなぁ~

    コメント by やぎっち — 07/26/2009 @ 9:53 PM
  2. ルパンとかによく登場するやつです

    コメント by Hiro&Kumi — 07/27/2009 @ 11:12 PM

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