世界一のレフトG-Land
8月5日 G-Land Bobby’s Camp Day1
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朝5時にGランドスタッフがホテルに迎えに来る。
クタリーフの前のボート乗り場にあるレストランで夜明けを待つ。
ハイタイドになるのを待ち、7時半にエンジン3つのスピードボートでGランドへ出発!
揺れる事もなく、トイレもついていて足を伸ばしながら快適に爆睡移動。
そして誰かが叫んだ声で目が覚めた「Gランドだ!!!」
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「あっという間にインドネシアだね」なんて言ってたけどその通りだよね。
この看板やこの波ネットで何度見たことだろう…。ついにここまで来たよ。
キャンプで親切なガイドに自分のレベルをつげて説明を受ける。。
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スピードリーフは超危険です。ラウンチングパッズとマネーツリーも速くて危険です。
ヘルメット持って来てます?ないですか…。コングスは深くていいと思いますよ。
でも速いです。この前日本人の頭が割れてました。。楽しんでください!
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…まあ、そんな感じ?常時ドクターいるくらいだからさ。
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同部屋になったオージーは何度もGランドに来てるらしく50cm位の腿の傷を見せられた。
フィンで切ったわけでもなく、リーフで切ったわけでもないらしい…。
「ノースショアで10ftのバレルの中に入ってた時、波に潰された圧力で足が破裂したんだ」
波の力だけだよ?!そんな事ありえんのって感じじゃない?
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Gランドの為だけに来てる筋肉ムッキムキのバレルジャンキー達。
「分不相応」って言葉が頭に浮んだよ。そんなTシャツあったら買っただろうね 笑
この同部屋のGランド先輩が、6ftを「今日は小さいから一緒に行こう」と案内してくれた。
10分位歩いてパドルアウト。間がなく押し寄せるスープ。時折やってくる考えたくないセット。
どうやら出て行く方向を間違えたらしく、結局ポイントまでたどり着く事ができなかった。
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でもね、波は超一級。さすがだね。雑誌やビデオで見るお手本のような美しいバレル。
3,4ftの波かなと思ってると、突然おばけのような巨大な波がやってくる。
そそり立つ壁はまるで永遠に続くように次のセクションへ繋がっていく。
小技をやるような人はいない。波に飲み込まれないよう高速でバレルを駆け抜ける。
乗り終わりは波の背中に突き抜けるか、リップにぶつかり天高く舞い上がる。
まるで波と勝負してるような感じがしたな。必死さが見ていても伝わってくる。
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気軽に立ち入れない荒々しさの中に、崇高で偉大な美しさも感じられる波。
「破壊と創造の神」そんな言葉が思い浮かんだかな…。
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そんな場所に来てしまったわけなのよ。
例えて言うならサ、近所の雪山でジャンプ台を作って遊んでたスノボ少年が、
カン違いでTOYOTAビックエアーに出場してしまうような間違った感あるわけよ。
考えた結果、誰も見向きもしない1,2ftの20:20ってポイントに行ってみることにした。
これがまた「世界で最初に出来た車です」ってくらいのオンボロトラックで、
道は見たこと無いくらいガタガタだし、まるでアトラクションのような移動だったよ。
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でもね小さいながらも形のいい波だった。さすがGランド。1時間くらい乗ったかな。
ここでは人の事は気にせず、自分のペースを大切にやってこうと思うんだ。
自分のできる事から確実にこなす。まずはセルフイメージ作りから。
ここはさ、そのへん間違えると物凄いシリアスな結果を招くと思うので
謙虚さを忘れずに持ち続けようと思ってるんだ。
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なんにせよ。「地球で一番のレフト」っていわれる場所に来れてよかった。
グフィー冥利に尽きるよね。もう、この旅でサーフィンに関しては思い残す事ナシ。
感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとう。
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朝方のクタリーフ前
写真右手前Gランド先輩
この看板何回ネットで見ただろう?
手動でエンジンを回す。前に乗ると飛び散るガソリンをよけるのと、落ちないようにつかまるのに必死。
さて、どんなG-Landライフ過ごそうかな?