世界で一番楽しい事 Day3

11,August,2011

7月16日 世界で一番楽しい事 Day3

拝啓 久美子様

船の雰囲気を漢字で表すとこんな感じです

「男裸酒煙草胸毛裸髭欧米人」

マニアにはたまらない新手のゲイバーのようだけど楽しくやってるよ。

朝起きるとポイントが二つあって、掘れた波とメローな波を好きに選ぶ。

するとボートでポイントまで送ってくれる。それぞれが自分のリズムで

朝飯前にいい波のったら、海の中で板を左右に振るとまた船から迎えに来てくれる。

パドルしないって楽でいいよ。そして戻るとみんな起きるのも、サーフィンするのも

食事もタイミング違うのに、ちゃんと「出来たて」の朝ごはんをひとりひとりに提供してくれる

決め細やかさ。さらにびっくりしたのがベッドメイクまで入るのよ。すごいよね。

そんな素晴らしいサービスの中でも感動した話するね。ちょっと文だと長くなるけど。

夕方ボジョっていうポイントに入り、夕食をササッと食べて一人でベッドに戻ってた。

するとアキさんが来て「写真のスライドショーやるよ」って知らせに来てくれた。

実はこの船にはさ、オリンピックとかの映像の編集する一流のカメラマンがいるのよ。

でね、サーフィンしてるところに来て写真とって、船の中で即編集してるんだけど、

これがまた見事!!!びっくりする程素晴らしいセンスなんだよね。

でさ、俺一本いいの乗った時にカメラが向いててさ、「やった!」と思ってたんだけど

編集の時見たら全然ろくな写真ないし、すげ~残念だったわけよ。

みんなサーフィン雑誌みたいな構図で超カッコいいんだけど、俺の写真ぜんぜんないのね。

だから初日スライドショーするっていった時も、別に興味なかったんだ。

「俺打ち解けてないから写真ないのかな~」とかさ、考えちゃうじゃない?

それでね、今日は一枚も俺の写真なさそうだったし、「めんどくせーからいいや」

って思ってたところにあきさんが来てくれたんだよね。それでも

「僕写ってないみたいだからいいです」「それってみんなで見る流れなんですか?」

とかマイペースな発言をしてたんだけど、みんなにもあまり馴染めてないし、

その場所に行く事自体軽く苦痛だったんだよね。みんないい人そうなんだけどさ。

でさ、その時ふと言葉が降りてきたのよ。「行きなさい」って。

サーフィンを上手くなるためには、どんな波にも自分を合わせられるようになる事が

大切じゃない?それは人も一緒じゃん?そういうところを柔軟にしなきゃダメなんだって、

「ここで変わりなさい」って言葉が降ってきたんだ。そこで今までと違う選択をしようと

しぶしぶ重い腰をあげて、一番底の寝室からからリビングへ、そしてはしごを上って

みんながディナーしてた一番上のデッキにいったのね。

するとそこからが凄かったんだ…。

突然電気が消えると、船から見える景色は月明かりに照らされた海だけになった。

大型のマックのPCのスクリーンからばっちりのBGMに合わせて、

DAY3」と字幕流れた後、ひとりひとりの思い出のシーンが映し出された。

それはまるで全員がケリースレーター見えるほど超カッコよく編集されてるんだよね。

「あの波よかったな」「これあいつじゃん!」「この波ああだったよね」

真っ暗闇にモニターを囲み、裸の男がビール片手に一日を振り返る。

そしてこの日、夕焼けが超ピンクでさ映像の締めくくりはその夕日。

DAY3」でした。みたいな感じ?幸福感に満ちた沈黙が流れる。。

そしてそれだけじゃない。

終わったあとに少しだけ真っ暗なままだったんだよね。これ意味わかる?

それぞれが暗闇の中、自分の映像を心の中で振り返る時間なのよ。そして電気がつく。

どう?どうなの??

このサービスハンパなくない?超超超感動したよ。俺にとってはこれが

地球上で一番最高のサービスだと思った。こんなの見た事なくない?

サーファーにとって必要なものが全てここにあるんだよね。

で、その感動した話とかを「これってアキさん考えたんですが?」とか色々質問して

そこから飲みと語りが始まったわけよ。従業員の教育もすごくてさ

安全面とかサービス面とか超徹底してるのね。ここのスタッフ朝から晩まで働いてるよ。

「どうやって教育したんですか?」「なんでこの仕事始めたんですか?」

とかもう話尽きないじゃん。初めてのトリップは15年前位くらい。

誰もいなかったメンタワイで、その辺の漁師のおっさんのボートをチャーターして

仲間二人で海に出た。ネットもない。設備もない。船の上にテント張って、

カップラーメンとか持って、いろんな島周って波乗りしたんだって、それが原点。

完全にやってる事は冒険の域なんだけど、「それしか昔なくてね~」だって。

まあ、面白い話一杯なんだけどさ、書ききれないから帰ってから話すよ。

俺ってさなんか気難しそうに見られるじゃん?

で、団体行動嫌いだし、いつも一人で船のどこかにいたのね。

そんな自分は楽でいいんだけど、協調性ないかな~と気にしてるとこもあったんだ。

その話しをしたら、アキさんがさこう言ってくれたんだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

A 「だいじょうぶだよ。みんなヒロ君の事わかってるよ」

H 「えっ何でですか?」

A 「だってさヒロ君イイ奴の顔してるじゃん。だから大丈夫だよ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あわよくば泣くところだったね。それくらいグッときたよ。

俺も器用なんだか、不器用なんだかわからないところあるじゃない?

その夜、それから他のメンバーとも少しずつ打ち解けて飲んで話して、

ようやく俺もこの船に乗ったんだな~って実感が沸いてきたんだ。

最後はアキさんと二人になり周りは海と島に囲まれてさ、満月の白い光のラインが

真っ直ぐに海に映し出されてね、そして気持ちのいい風がデッキを吹き抜けてた。

そこにアキの好きな忌野清志郎が音質のいいスピーカーから爆音で流れてる。

「下の人達うるさくないですか?」と俺の心配をよそに「大丈夫♪×3」みたいな感じでサ

「金が欲しくて~♪働いて~♪眠る~だけぇ~♪」って彼の好きな歌が流れるわけよ。

一番遊んで、一番楽しんでるのはアキさんなんだなって思ったよ。

そんな満月の宴があった3日目でした。しゃべり過ぎたかな?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆To be continued


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2 Comments »

  1. よう!
    そろそろ写真をアップしてください。
    他の人たちののレベルが高いってこと?
    こないだこっちも台風良かったよ
    他人にひゅ~って言われると気持ちいいよね。

    KJ

    コメント by ひげ — 08/11/2011 @ 1:29 PM
  2. よう!写真もうちょい待ってて~。
    そ~いえば東京行った時、電話でよしと話したけど元気そうだったよ。
    そっちは変わりあるかい?

    コメント by Hiro&Kumi — 08/18/2011 @ 1:59 PM

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