世界で一番楽しい事 Day1
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7月14日 世界で一番楽しい事 Day1
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拝啓 久美子様
ついにこの日がきたね。一人の移動は少し違和感があるよ。
ジャカルタの空港はムスリム色が強くてアザーンが流れてた。
飛行機が遅れてパダンのオフィスに到着した時には、みんなすでに船に乗り込んでた。
空港でタトゥー入った子供達がサーフボード抱えててさ、「もしや彼らと同じ船?」って
懸念があったんだけど、スピードボートで船にたどり着くと、全然違うメンバーで一安心。
真っ暗な海の上にゆったりと浮かぶ、インドネシア語で天使という意味のBUDYADAHRI。
メンバーは最年少が27才。一番上が53才。平均30後半から40前半って感じかな?
オージー6人。アメリカ人2人。オージーガイド1人に日本人ガイドが1人。
それにカメラマンとクルーが5,6人にプラス俺。落ち着いた年代でよかったよ。
荷物を置いて日本人ガイドのアキさんと少し話をした。
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H Yuさんって人が振込先になってましたけど社長さんなんですか?
A …。Yu君は社長さんやけど、・・・俺も社長さんやねん。
H パートナーなんですか?
A …パートナーっていうか、俺のほうがもっと社長さんやんねん。
うん。俺が一番社長さんっていうのかな。そうやねん。
H はあ…。そういえば、マラリアとかって大丈夫ですか?
A 大丈夫よ。もし、発症しても2週間後だから船降りてるし大丈夫やねん。
H はあ・・・。
A あと、これだけは覚えといて「船から落ちない事」
夜の海に落ちたらまず助からないから気をつけてね。 あとは全て自由
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四国出身というガイドのあきさんは、この船のオーナーさん。
ストイックな体つきだと思ってたら、アシュタンガヨガをやってるんだって。
ハワイのタイムシェアあったじゃん?あれの船バージョンを今企画してるらしく
出資者を集めて、年にボートトリップの優先搭乗券を販売してるんだって。
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とりあえず日本人がいて一安心。それよりも一番懸念があったのは船の広さ。
なんせ2週間いるわけじゃない?狭いと煮詰まってきそうでしょ?
ところが乗船してみると思いのほか広い。さらに船の中の食べ物飲み物は全てフリー。
そして、二段ベッドの下が揺れないって言うので陣取ったんだけど、
座って頭が上につかない位の高さで、カーテンとコンセント&ライトあるんだよね。
さらにベッドの奥に荷物置くスペースもあってさ、結構いい感じ。気が利いてるよね。
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たださ、かなり揺れるのよ。「あと一時間我慢しよう」とかのレベルじゃないじゃん?
今までの自己訓練の総決算って感じ?心のコントロール大変だよ。
かなりキツイ。もう、自分を変えるしかないよね100%海のリズムに合わせるしかない。
油断して酒飲み過ぎて船酔いでひどい目にあってる人とかいるしさ
俺も酒も飲まず、船の揺れに耐えて気合で寝ることにするよ。
揺れ早く収まらないかな~。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ To be continued