遊牧民的生活

11,July,2009

 

 こんにちわ。Hiroです。

ツアーもあっという間に半分が過ぎ、後半戦に突入しようとしています。

現在、ジンバブエにいてビクトリアフォールズのホテルでネットの更新をしています。

オーバーランドトラックツアー15日目から21日目をUPします。

(動画等重たいものは後日、公開後のブログにいる予定です)

 

 

15日目 Maun-Okavango Delta

いつものように極寒の朝を迎えて出発。

今日は皆の様子が何か違います…。

 

いつも夕食の後に作戦会議があるんだけど

大体20%位しか理解できないので、

毎日何が起きるかわからない状態。

 
例えて言うなら、

メニューを見てコース料理を頼むのではなく

 

「シェフのお任せで」

と言って何が出てくるのか解らない感じ。

そんなドキドキな毎日です。
 

そしてキャンプサイトに別のトラックが到着。

どうやらこれに乗るらしい…。

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寒い中、Tシャツ・フリース・モコモコニットにジャンバーを着込み

足に寝袋をかけて、揺られること1時間半。

池も悪路も越えて行きます。

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しかし、先頭車両が水に埋まり、

脱出不可能。引っ張って抜け出そうとするも失敗。

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今シーズンは雨の量が増え、

川からの水が流れ込みいつもと違う様子…。

予期せぬハプニングです。

  
しょうがないので来た道を戻り別ルートで行くことに。

待ち受けていたのはカヌー。

 

 「えっ!これ!?」

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どうやらこれでどこかに行くらしい…。

 

最初は寒かったけど、そのうち太陽が照り始め、

ウォークマンでボブマーレーを聞きながら

綺麗な川を見ながら、ゆったりと流れていくご機嫌な時間を過ごしました。

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 しかし、それもつかの間、虫が大量発生。

カヌーの乗り方は、ほぼ寝ている状態で、

葦などについている虫がカヌーに大量に向かってきます。

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足の上にはカマキリがのっていたり、気づいたら服の上にクモがいたり、

ふたりで「ギャーギャー」いいながら、なんとか乗り越えました。

そして揺られること2時間中州に到着。ここでランチです。

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その後も10種類以上いると思われる虫と格闘しつつ

無人島のようなところに到着。

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着いて周りを散策してみたが何もないジャングル。

 

「無人島って漂流したらこんな気分なんだね」

 と二人で感想を話し合う。「ロスト」みたいな感じ。

ついて夜までないもないというのでその辺を歩こうと思ったら、

 

「危険な動物がいるので行かないほうがいいよ」と

 ツアーメンバーが教えてくれました。

言われなかったら確実に出て行っていました。

 

 ここは「滅多に出来ないいい経験だね」

と考えればハッピーだけど、

 

「閉鎖的な息苦しい場所だね」

と考えるとプチパニックになりそうな場所です。

夜は現地の人と交流し、火を囲みディナー。

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16日目 Maun-Okavango Delta

朝早くブッシュマンウォーク(現地の人と現地を歩く)

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「これはシマウマの足跡で、ライオンに追われてここまで来たんだ」

テントサイトから歩いて一分のところでの話です。

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 ちょっとみずらいですが…。

 

 

「昨日散歩してたら終わってたね…」

あとで分かったのですが、このテントの場所は木が入り組んでいて

動物が入って来れない場所だとか…。

 

それにしても近くまでライオンが来る場所で寝泊りするとは…。

中々、強烈な場所です。

歩いていると野生の象や、シマウマなどが見れます。

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今までは車から見ていただけですが、今日は動物と同じ

大地に足をつけて観察するので、リアルさと緊張感がまるで違います。

 

4時間ほど歩き、テントに戻る。

ここはシャワーもトイレもない。2日間半無人島暮らしです。

  

午後からは本を読んだり、カヌーに乗って自然遊び。

夕方サンセットクルーズに出かけて、カバを発見!

野生のカバを初めて見ました。

 

Kumiのカメラの方が望遠が出来るので、そのカメラで撮影して

カヌーの後ろにいる彼女にカメラを渡そうとしたところ、

なんと!手からすり抜け、川の中にカメラを落としてしまいました。

 
 

すぐさま取ろうとすると「危ないからダメだ」(カバに噛まれる)とか

「2メートル以上あって深いから無理だ」とか言われ絶望的でしたが

 

Kumiの落ち込んでいる表情を見たらなんとか取ってあげたくて、

なんと言われようと、取ろうと水に入ろうと思ったら、カヌーを漕いでいた

現地ガイドさんが水に飛び込み取ってくれました。

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本日の英雄です。

 

 

旦那は指輪を失くし、妻はカメラを落とす。

Kumiは人一倍、人の事を気にする人なので、

この件に関して気落ちしてましたが、

とりあえずカメラが戻り、よかったです。

 

夜はキャンプファイヤーを囲み、

現地の人の歓迎の歌と踊りの後、

ツアー参加者の国の歌をそれぞれ披露することになりました。

  

ドイツ・マレーシア・アメリカ・スイス・オランダ・ジンバブエ

日本代表とアルゼンチンは歌が始まる前にさりげなく撤退しました。

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17日目 Gweta

打ち合わせの内容が分からず、装備もままならぬまま漂着した

この場所も今日でお別れ。というか、すぐに帰りたい心境です。

 

さすがにシャワーなし、水なしの2日間は厳しいものがあります。

帰りはまたカヌーで帰るのですが、風が強く、私達のカヌーは

高さが10cmもないので当然浸水します。

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虫だけではなく、帰りは水浸しになり、

私達は滅多に口にしない言葉

 

 

「最悪だね」 が出ましたが、なんとか

「でも、こんな思いで作ろうと思ってもできないよね」とか

「過ぎてしまえば全部いい思い出だよね」とか

二人で励ましあい、プラスの思い出に切り替えました。

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帰りのトラックでは冷たいビールが用意されていて、

とりあえず濡れた服を着替え、持ち物を乾かしつつ一安心。

 

このオカバンデルタの趣旨は

「現地の人と無人島で過ごす、2日間の旅」

だった事がようやく理解できました。

 

トラックが走り去り、振り返りツアー客が

手を振って「バイバイ~」とやっていたとき

現地ガイド達は手も振らず、ひたすらチップを数えていました。

さっきまでの友情感はなんなんでしょうか?

 

 

「現金」ってこういう事を言うんだなと実感。

 

 

その後テントサイトに戻り、即シャワーを浴びて移動。

途中によった街でケニアからヨハネスまでの飛行機を予約しようとするも

時間がなくてタイムアップ。ブログの更新も出来ぬほど加速的に過ぎていきます。

 

私達のツアーはケニアまでですが、このツアーの参加者は

ビクトリアフォールズまで。

 

私達はビクトリアフォールズから

また、新しいメンバーとケニアに向かうので、

「もう少しでフィナーレ組」とは少し感覚が違い、

派手に遊ばず冷静に体調管理をしています。

 

なんせ42日間の旅なので。

 

 
18日目 Botswana-Chobe National

とにかく寒い。今日はジャンバーまで着込んで寝袋に

入ったのに、それでも寒いと感じる…。

 

星空ブレックファーストのサンライズ出発。

次のテントサイトまで4時間。

 

あまりにも寒すぎたのと、熱いお湯が出なかったので

 今朝シャワーに入れなかった為、場所を移して

すぐにシャワーと洗濯を開始。もう着替えがないところでした。

洗濯物を乾かして、食事をして、サンセットクルーズ。

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野生のクロコダイルです。

 

 

全ての景色が調和して、ボートの波間が、赤く染まった太陽を

映し出し、最高のアフリカンクルーズでした。

 

今日でこのメンバーでのテント生活は最後。

明日からはついにメインのビクトリアフォールに入ります。

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19日目 Zimbabwe-Victoria Falls

ついに前半戦のメインビクトリアフォールに向かいます。 

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ビクトリアフォールズは世界三大瀑布の一つで、

アフリカの大人気スポットなのです。

 

朝8時と少し遅めにテントサイトを出発し、

世界一周開始から5カ国目のジンバブエに入ります。

 
中々知らない人と(今は友達ですが)

こんなに色々な国を一緒に旅するなんて不思議な気分です。

 
ジンバブエは物凄いインフレで通貨も10億単位になり

通貨としては機能していないような国です。

 

しかし、ビクトリアフォールズ周辺は観光地として

栄えていて、物価も観光客料金です。

国立公園に入り、世界最高の滝を観察します。 

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さすが世界三大瀑布!!!圧巻です。

 

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近くに行けば水しぶきで、どしゃ降り状態!

  

ひざまで隠れるレインコートにも関わらず、ビショビショになりました。

 

迫力のある世界最高の滝と、

見た事のないほど鮮やかな色の虹を見て

心の底から満足感を感じます。

 

 その後、宿泊地入り。

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明日は各自オプショナルツアーの為、フルメンバーで過ごす夜は

今日が最後。夜はアフリカ料理を食べに行きます。

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頼んだオーダーは象
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もはや何でもありです…。

 

 

言葉が分からない為、詳細が分からぬまま、

過酷と感動を繰り返しつつ、

気づいてみればもう半分経過。

 

始まりから一緒だったメンバーは

全員明後日でお別れ。

濃い顔をしたメンバーも見慣れました。

  

しかし、面白いもので言葉が全然通じなくても、

人を見るだけで「どんな人」なのかが、はっきりと分かります。

 

人の中身は一緒にいると、はっきりと分かるものだと思い

自分達も気をつけなければと思いました。

 

 

 20日目(6月29日) Victoria Falls

久々に暖かい布団でゆっくりと眠り、

快適な生活が戻ってきました。

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今日は午後からバンジージャンプ。

私は前にやった事があるんですが、

Kumiは初めてで緊張しています。
 

内心「バンジーはもういいや」と思っていたのですが

なんとここは世界一の高さで111メートルあるのです。

 

「世界一」

その言葉を聞いたならやらない理由が見当たりません。

どうせなら初のタンデムジャンプに挑戦しようと思います。

ザンビアとジンバブエの間の橋なので飛ぶのにパスポートが必要になります。

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橋の上にある国境線。商売している人がいるので

「どっちの国に税金払ってるの?」って聞いたら周りにいた人が笑ってました。

 

ビクトリアフォールズの橋から見下ろすと、

結構強烈な高さで、一緒に行った女の子達はキャーキャー行ってました。

 

その後「何がっても責任は自分にあります」という書類にサインさせられ

飛び込みポイントに向かいます。

 

楽勝で飛びました。

 

楽勝で飛んだのはいいのですが

飛び終わった後上から人が降りてきて、

引っ張りあげられるのですが、頭に血が上るので結構つらいのです。

 
その後、戻された橋を渡って帰るのですが

高い場所での現場作業員が通るような道で

そちらのほうが恐怖でした。
  

夜はドイツ人カップルとアルゼンチン夫婦の6人でホテルでディナー。

ビュッフェとワインで楽しく会話できました。

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新婚旅行のパブロ夫妻。

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自称ドイツナンバー1シンガーアンドレアース

 

 

その後、薄暗い街頭と星明りの下、二次会でローカルバーへ。

  

「何が一番思い出に残った」

そんな話をしながら最後の夜は過ぎていきました…。 

 

 

21日目(6月30日) Victoria Falls

久々に飲みすぎて、少し胃が重い感じで目が覚める。

今日は午後から街まで歩いて行き、ブログの更新と観光をしようと思ってます。

 

朝7時。今まで乗っていたトラック「Mama」とお別れ。

6人がこのトラックに乗って20日かけて来たこの道を、

なんと爆走2日間でケープタウンに戻るのです。

慣れ親しんだ「Mama」も見納め。

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最高の思い出を共有したNakamaともお別れです。

一人去り、二人去り…。

Kumiは朝から泣き崩れています…。

 

良かった事は世界一周をスタートしてすぐこのツアーに参加した事。

ここで出合った仲間とはこの後また、現地で再会できるのです。

 

費用的には痛手でしたが、たくさんの人脈ができました。

アイルランド・オランダ・ベルギー・ドイツ・アメリカ・アルゼンチン

今度は彼らの場所で再会です。

 

 明日からはメンバーフルチェンジで「あいのり」再開です。

どんなメンバーと、どんな旅になるかわからいけど

最高に楽しそうなそんな予感で胸が一杯です。

 その時の女目線ブログ≫



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