怪我してよかったね
6月28日 101 Resort
振り返れば逆境からしか学びがない
6月29日 101 Resort
血が固まらず、足の痛みひかず。。
さあ、ブログやるか。
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~怪我してよかったね~
サンライズで始まり、サンセットで終わる久美子のライフスタイルに
潮周りが合ってきた。ひさしぶりにサンライズサーフ狙いで6時に海に行った。
昨日新型ボードを改めて試してみたが、2,3ftじゃ
6.10のボードは重過ぎる事に気がついたので6.2のボードでトライ。
何本か乗ってるうちにみんな学校やら仕事に行き始めて最後は一人になった。
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「よっしゃーーー俺の一人占めやで~~」
と張り切って波待ちしてると、何発かセットが入ってきた。
そのうちの一本にレイト気味でパドル開始。テールが波に持ち上げられる。
その時バランスを失い、厚めのリップで空中に放り出されボードの上に叩きつけられた。
次の瞬間!ほぼ同時に足の親指と膝に強烈な衝撃が走った。
さらに板と一緒に波に巻かれ、海底のリーフに叩きつけられ、こすり付けられ、
なんとか海面に顔をだしたとき、親指、膝に激痛を感じた。
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一瞬「折れたかな?!」と思う程の痛み。
あきらかにリーフブーツの中の親指からは熱を発しているのがわかる。
膝を見ると血が出ていた。足を引きずりながらホテルに戻って膝の治療をすると
膝の肉がえぐれいて「ああ、人間の皮膚の下ってこうなってるのか」と思った。
さらに左手にはリーフに引っかかれたリストカットのような
傷があり内ももは強打したのか痛みがあった。しかし、おそるおそる
親指に力をいれるとなんとか動くので折れてはいないようだった。
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純ちゃんからもらった冷えピタシートで足を冷やし、血が固まるまで安静にした。
ボードを見るとレール付近数箇所ひびが入っていて、
何本か毛が挟まっていたところをみるとここに膝を強打したんだろう。。。
クラウド9もあと二日残ってる。でも、ここで終了。
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ここから先はバリ、Gランド、メンタワイと本番が控えてる。
無理して先に影響がないよう、ここでのサーフライフは諦める事にした。
壊れたボードのリペア。夜になっても固まらない膝の血。熱を発する親指。
でもさ、それもサーフィンなんだよね。怪我もサーフィンの一部。
最近、何事も一喜一憂しない事にしてるんだよね。
一喜一憂する人は免疫力が傷ついて風邪を引きやすくなるらしい。
うまくなるプロセスで起こる事。それはチャレンジした証。
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「まあ、怪我したのも何か意味あるんだろう」
そう思い、クーラーの効いた部屋で本を読み体を休めた。
思い起こせば、ここにきて休むことなくサーフしっぱなし。
肩の関節も痛みはじめてたところだった。。。
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「怪我してよかったね」
久美子が夕食時にそう言った。☆
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「怪我したことでもっと慎重にならなければ、いけないって気付いたよね」
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ここから先の波は体験した事のないハードな波が待っている。
6ft位の波になれば巻かれたらかなりの間水中にいる事になるだろう。
ボードは平気で折れるし、怪我も当たり前。
世界一のレフトがあるジャワ島のジャングルにある
Gランドのサーフキャンプには専門のドクターか常駐している。
得られる快楽が増すと、それに伴う代償を要求される世界。
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ナメてないんだよ。慎重に謙虚にやってるつもりなんだよ。
それでもたった一つの小さな波にグチャグチャにされる。
自然はすごい。凄まじいパワーだよ。人間の力なんて無に等しい。
でも、一瞬でもいい。そのパワーと一つになりたい。
そしてエネルギースポットのチューブの内側を体験してみたい。
「どんな世界なんだろう?何を感じられるんだろう?」
今それだけが俺の明確な目標。
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「怪我してよかったね」
何かが大きく変わる時。全ては逆境から始まる。