イスラム圏の裏側
21,April,2011
3月23日Kuala Lumpur
今更ながら、沢木耕太郎の「深夜特急」を読んだ。
たまたま、ホテルに置いてあったので手にとってみたんだけど
私達が旅したルートと似たところもあって、今までの旅を思い出して懐かしい気持ちになったよ。
もう一冊、「神の棄てた裸体 イスラ-ムの夜を歩く」という本は衝撃的だった。
イスラム圏の「性」を描いたストーリーは一話一話が、心にずっしりと重く響いた。
「何かできることはないか」と考える著者が、「何もできない」現実にぶつかる。
現実は自分達が考えている以上に厳しく、「当たり前」が全く違う世界。
信じられないような世界だけど、その「現実」の中で生きている人たちがいる。
暗いテーマだけど、明るく強く生きる人々の姿を描いているこの作品。
今、私がいるマレーシアも、ムスリムが多く暮らす国ではある。
その国の「何」を切り取るかは、本人次第。
綺麗なところも、見てはいけない部分も、
イスラム圏に限らず、どこの国にも存在することなんだと思う。
「それなら、綺麗なところだけ見ていたい。」・・・以前はそう思っていた。
でも、現実を知ることはもっと大切。
「当たり前のこと」を「当たり前のこと」とは思わないで、もっともっと感謝して今を生きようと思った。