Super Sunday

7,June,2009

 

今日も快晴。

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近くの島に船で観光しようと思ったのですが、

朝9時に行くと半額近く安くなるので、9日に行く事にしました。

 

そうすると残された観光は… 

①島→9日に行く

②喜望峰・ワインランド→レンタカーで明日行く

 

…。今日はやる事がありません!!!

 

ランチの食材を買いにとりあえず外にでましたが、

面倒なので安いチャイニーズレストランでランチを済ませました。

と、目の前の教会に人だかりができています。

 

「ああ、日曜日は皆仕事休んで教会に行くんだね!」

と、二人で店の中か二人で眺めていました。

 

「中はどんな感じなんだろう…」

興味がわいたので店を出て、教会に入ろうと思ったのですが

現地の人ばかり見えたので、

 

「ローカルオンリーだったらどうしよう…」とか

「クリスチャンでもないのに入って何かのタブーに触れたら…」とか

色々考えていたのですが、中にヨーロッパ系の人が見えたので

 

「すいません。中を見てもいいですか?」と教会の人に言うと、

 「もちろん!」と快く了承してもらい、中に入る事にしました。

 

中に入ると、映画で見るような「天使にラブソングを」的なノリで

歌ったり、踊ったり、生命のリズムを感じる

「アフリカン」MAXな雰囲気でした。

 

「さすがリズム感が違うなぁ…。」

と最初はぼーっと見ていたのですが、

いろんな人の声や、足で床を踏み鳴らすリズムが

どんどん大きくなり、全てが調和し、響き渡ってくると

なぜか急に涙があふれてきました。

 

日本人的な私は「人前で涙なんて」と古い考え方なのですが、

それでも、抑えようとしても目からボロボロと涙がこぼれてくるのです。

 

何を感じてそうなったのかは自分でもわかりませんでしたが

人々の心の中にある苦しさなのか、愛なのか、平和なのか、

なんとも味わったことのない不思議な感覚でした。

 

あとでKumi に聞いて解ったのですが、そう感じていた時

定かではないですが、アパルトヘイトについて

「もうあの頃には戻りたくない」というような歌詞だったとか。

 

アパルトヘイトは今から20年もたたないつい最近まであった。

エイズは7人に1人とも5人に1人とも言われ ている。

 

日本にいる時は、わかっているようなつもりいだったけど

でも、「地球のどこかで起こっている他人事」のような感じ。

 

でも、実際に暮らしていて、色々な人と触れ合ってみると

自分がその環境の中にいるともう、他人事とは思えない…。

 

歌詞もほぼわからず、外国の教会で、

言葉以外の「何か」が心に触れた瞬間でした。

 

その後、聖書についての話だったと思いますが、

90%以上理解できませんでしたが、いい話をしているのは解りました。

何せ初めての教会デビューなので、色々と新鮮であり、

また、映画などでみた風景の中に自分が居た事が少し不思議でした。

 

座っている隣の人を祝福する言葉などが、200人位入る教会の中で

 響き渡ります。私達も言葉がわかれば隣の人にも、

その言葉をかけてあげられたのですが、わからないので

黙って座っているだけでした…。

 

教会はたとえ一人でも、みんなとつながっていられる

場所なんだなと感じました。

 

私は自分でいうのもなんですが、結構シャイです。

幼稚園の時は皆がお遊戯している時、一人で遊んでいましたし、

 

中学などのフォークダンスでも、

ポケットに手を入れ誰とも手をつながずいるタイプですし、

 

コンサートなんかでも、歌ったり、

ノリノリになるのは苦手で一人静かに見ているタイプです。

 

とにかく、そんな私なものでから、隣の人に話しかけあい、

微笑みあい、踊り、歌い合うのは少し苦手なのですが、

「教会っていいところだなぁ…」としみじみ感じました。

 

心の温かさを感じます。

 

その後みんなで両手を上げて何かを受け取ろうとしているんだなと思い

一緒にやってみました。神様からいいパワーをもらった気がして

エネルギーがチャージされた感じでした。

 

後でKumiに聞いて解ったのですが、

そのあげた両手はパワーを「受け取っていた」のではなく

皆で前にいる子供達に「あげて」いたそうです…。

 

そんな事がしばらく続き、最後になりました。

 

みんな隣にいる人と手をつなぎはじめました。

そんなシャイな感じの私なので、隣にいるアフリカの人は

私に気を使っている感じでしたが、最後には手をつなぎ

心の中でお祈りをしました。

 

言葉も通じず、肌の色も違う外国の教会でしたが

目をつぶって、しっかりと手をつなぐと

「1つになる」っていう心地よさを深く感じられました。

 

最後に教会を出るときに隣の人と目が合ったのですが

何も声をかけられませんでした…。

おそらくもう二度と会うことはないのでしょうけど

 

 

「もう少し、その彼に何かしてあげられたのでは…」と

 

 

彼の手の温かさが残るまま、教会を後にしました。

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外に出たのは15時位。

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太陽の光が燦々と降り注ぎ、

神様に祝福されているような穏やかで幸せな気持ちになりました。

33歳最後の日に、そんな貴重な体験をした日曜日でした。 

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    ピンバック by Earth Tripper » Blog Archive » hands — 06/09/2009 @ 8:03 AM

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