私とヨガ
11月25日 Byron bay
今、私はオーストラリアのバイロンベイに滞在して
Denaのアシュタンガヨガのクラスに通っている。
毎日７時から始まるクラスは３０分程の呼吸法を学んだあと
マイソールスタイル、もしくはレッドクラスでの練習になる。
私が始めてヨガのスタジオに行ったのは、６年前くらいになると思う。
渋谷にあるホットヨガのスタジオだった。
その時、気持ちいい～とは思ったものの、その後続くことはなくて
何軒かヨガスタジオの体験レッスンに行って、ピンとくるものを探していた。
それからだいぶ時も過ぎ・・・
前職の営業の仕事に疲れ、当時ストレスが溜まりに溜まって
その時に行ってみたヨガが、ビクラムヨガだった。
４０度くらいに設定した室温の中で行うホットヨガは、あまりにもハードなので
「休みたかったら休む」「自分のペースでやる」「気持ち悪くなったら外に出てもいい」
ということを初めに言われた。
鏡張りの大きなスタジオ。インストラクターがマイクで（超）早口に動きを説明する。
「鏡の中の自分に一点集中！！！！！！！！！」
暑いし、動きはハードだし、途中で休みたくなったり、外に出たくなったりする。
それでも、終わった後は思いっきり汗をかいて、爽快感と達成感で一杯だった。
そして、ヨガを終えて外に出ると、いつも見ていた景色が
いつもと違ってキラキラと輝いて見えた。
「ヨガって気持ちいいな～。」
それからは、ヒロ君を誘って二人でビクラムヨガに行ったりもした。
彼は当然、ヨガ初体験。ほとんどが女性客の中、初めは抵抗があったと思う。
でも実際にやってみて、ヨガの楽しさ、気持ち良さをわかってくれて、私も嬉しかった。
半年くらいビクラムヨガに通っていて、ある日ふと思った。
「もっと自分の中から熱を感じるヨガはないのかな・・・」
ホットヨガは、じっとしていても汗が出る。
でも、そうではない、もっと違うヨガを体験してみたくなった。
それで、まだ行ったことのなかったヨガスタジオの体験に行ってみることにした。
その日は、バリ島でヨガの修行をしていたという男の先生のヴィンヤサ・フローのクラス。
小さなスタジオだったので、生徒は私の他に二人だけ。
この時、初めてShirshasana A（ヘッドスタンディング）を見てビックリ！！
「頭立ち」王様のポーズとも言われるアーサナは当時知らなくて
「ヨガにこんなポーズがあるんだ！？」と驚いた。
そのヨガスタジオにたまたま置いてあったのが、
ケン・ハラクマ先生のリトリートのフライヤーだった。
その時、なんだかよくわからないけど、気になって
フライヤーを手に取って持ち帰ることにした。
そして、その日のヨガの帰りに本屋さんに寄ってみた。
その時、たまたま手に取ったものが
Yoginiのアシュタンガヨガの特集のものだった。
この時も、なんだかよくわからないけど気になって
その本を買って帰った。
家に帰ってみて、フライヤーを改めて見て、買ってきた本を読んでみて
やっぱり、なんだかよくわからないけど、アシュタンガヨガに興味を持った。
理屈ではなくて、何か引かれるものがあった。
気になるので、ケン先生のリトリートに参加することを決めた。
アシュタンガヨガは未経験だったけど、思い切って行ってみることにした。
それが、２００８年８月３１日。
旅に出るために前職を夫婦揃って辞めた次の日だから、しっかりと覚えている。
本当は月末まで働いて、仕事を辞めるところを
このリトリートに参加する為に３０日締めで仕事を終えた。
そこで、初めてケン・ハラクマ先生に出会い、アシュタンガヨガに出会い
全く初めてだったけど見よう見まねで、フルプライマリーをやってみた。
なんだかよくわからないけど、その時、すっかりハマってしまった。
瞑想も呼吸法もレッドクラスも、全てが初体験だった。
でも、今まで感じたことのない衝撃的なヨガであったことは間違いない。
リトリートの最後には、アシュタンガヨガのDVDとケン先生の本を買って帰った。
・・・その次の日から、早速DVDを見ながら、アシュタンガヨガの練習を始めた。
それから６ヶ月程、札幌にあるヨガスタジオ INHALE×EXHALEに通い
２００９年４月には東京で、ケン先生の「キレイになるヨガ」指導者資格取得。
その時初めてIYC荻窪のマイソールクラスに参加した時には
何も知らなかった、あのリトリートの日を思い出して
「やっとここまで来たんだな～。」って、すごく嬉しかった。
そして今、旅に出てから１年半以上経ち
アシュタンガヨガを始めてから、２年以上経過した。
アフリカ、ハワイ、ニュージーランド、オーストラリアでアシュタンガヨガ・クラスに参加し
その他の国では、セルフプラクティスを続けた。
今日はヨガをしたくないな、と思った時もあるし、
ヨガをやっていても、ただ辛いだけの時もあった。
アシュタンガヨガは、毎日、同じ練習の繰り返しのように思える。
でも、こうして自分のヨガの歴史を振り返ってみると
確実に成長しているし、心も体も変化しているのをハッキリと感じる。
今、バイロンベイでアシュタンガヨガを学べていることは
２年前の私には考えられないことだった。
前職を辞めた次の日に出会ったアシュタンガヨガ。
仕事を辞めて、全て手放したかと思った。
その後、こんなに夢中になれるものに出会えるとは思ってもいなかった。
「流れのままに」
今年、私が掲げたテーマ。
これからも、流れのままに自分らしくヨガと付き合っていきたいと思う。
