神様は「心」をくれました

31,October,2010

10月17日 Mana Lagoon Backpackers

牧さんからもらった「呼吸の本」を読み始める

気柱が見えた!!

くうに潜水を教える。

ここのホテル前のプラネタリウム絶景じゃない?

後半戦は積極的に話しかけますか

 

 

~神様は「心」をくれました~

 

 

約束の時間朝6時。船頭はこない。

宿のスタッフに一度呼びに行ってもらうと「寝てる」と言う返答が帰ってきた。

待ってると来るというので、30分待っていたが来ない。

「居場所わかる?俺も一緒に行くよ」

そう言って探しにいくと今度は「どこかの島に行っていないという」

 

 

実はこの男、なんとなく来ないんじゃないかと昨日から思っていた。

 

 

 

この男は昨日むかえに来たときに「金をくれ」といい

「今もってないよ(海に入るのに金もってこないだろ)

後で渡せば問題いないだろ」と言ったら、

「なんで今ないんだ」とブツブツ文句を言始めた。

 

 

で、海に入っても2時間の約束だったが1時間過ぎたところで

 

「あがれあがれ」とうるさく言い始めた。

「これから二日あるからまあいいか」と思い

しょうがないので1時間半くらいであがった。

 

 

 

どうも信用のおけない奴だ。

 

 

最初のこいつの言い値は1回100。

3回のトリップで200で話は成立させたつもりでいた。

でも、昨日くぅは「この人話聞き流してるよ」と言っていた。

そんな事もあり、何度も何度も「3回200」で確認し、

今日100、二日後の最終日に100という事で

次の日も6時に約束した。そしてこの有様。

 

 

 

ボートのトリップは大きく言うと

自分の命を人に預けることになる。

そんな信用できない奴とトリップできない。

 

 

「別にいいか」と割り切って

「朝早く起きただけでも気持ちいいな」と、気持ちを切り替えた。

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その後読書して、海は入ってくうに潜りを教えたり、

プール入って癒しのフィジータイム。時折、こなかった船頭に腹が立ち

気分が悪くなりそうなこともあったが、

「まあ、あの金で彼が幸せになったらいいか」

そんな風に思うようにして自分を立て直してた。

 

 

 

 

そしてその帰り。。

「島に行っていない」という船頭が堂々と海辺で座ってた。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

船頭 「ハウアーユー?」

ひ 「ハウアーユーじゃねぇよ。何で来なかった?」

船頭 「昨日ビール飲みすぎて寝てたんだ」

ひ 「どっかの島にいってたって聞いたけど」

船頭 「俺、遅れて朝8時に行ったけどお前いなかったぜ」

ひ 「朝は俺いたけど。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

これでこいつが嘘ついてる事がハッキリとわかった。

そして明日も行きたいならもっと金をよこせと言い出した。

「昨日と話し違うだろ」と言えば「気が変わったんだ」という始末。

抑えていた怒りが一気に爆発。そして、これ以上話しても無駄だと思い、

言い合いを止めて帰路についた。

 

フィジーの人はみんな温かかった。それだけに余計気分が悪かった。

なんとなく直感的に気づいてたけど、気づいたら拳握り締めてた。

 

 

 

 

世界一周も後半戦。50ヶ国周り、500日以上旅してる。

前と同じ事を繰り返しちゃダメだ。

 

 

 

 

最初に100渡したのは俺のミス。それで主導権が相手に渡った。

その辺の旅の感覚がまだ鈍ってる。

 

 

別に小さい話なんだよ。どうでもいいこと。

ただ、どんな事からでも「最大限の学びをひきだす事」それが大事。

だから、問題は徹底検証して同じ過ちは二度繰り返さないようにする。

 

 

前までなら怒りのパワーで自分の身も焦がしていたけど

嫌な事はどれだけ早く忘れるかが大切。早ければ早いほど成長したことになる。

くぅとビールを飲みながら怒りを静かに納めてた。。。

 

 

 

すると近くにいたスタッフが「今日のサーフィンどうだった?」

と聞いてきたので全て事情を話した。

 

 

 

「そりゃひどい!お金かえしてもらいなよ」とか

3人いたけど、3人とも心から同情してくれたのが顔つきからハッキリとわかった。

なんか、嬉しかった。心を感じた。距離も近くに感じた。

「俺らを通して申し込んだならいいけど、俺らを挟まないと何にもできないから、、」

まあ、そりゃそうだ。個人交渉は完全自己責任だからね。

 

 

 

最初、部屋のトラブルで疑いをもってたところもあったけど、

ここのスタッフは本当に心がすごく温かい。

金がもたらす「偽りの」温かさではない。人間が本来持つ温かさだ。

そのへんはある程度時間をかけて一緒にいないとわからない。 

 

 

お金の事でトラブルがある時、

それは大体は情に絡めてきたり、上手い言葉で忍び足で近づいてくる。

あと「金じゃない」って頻繁に口にする奴程金の事を考えてる注意したほうがいい。

  

でも

 

「お金の事で傷ついちゃいけない」

ほとんどのトラブルはお金に絡むことが多い。

お金っていうのは誰にとっても、生きていくのに必要な物。

これから先の旅も、これから先の人生もこういう事は

注意しててもあると思う。みんな必要なんだ、みんな必死なんだ

だからそういう事でいちいち心を病んじゃいけないよね。

 

食後も別のスタッフが心配してきてくれた。

「フィジー人は心温かいけど全員じゃない。注意しないとダメだよ」

朝、ボード持って待っているのを見かけたらしく、気にかけてくれていたらしい。

 

 

 

 

人間ってさ、

 

 数人良い人に会ったら「ここの国の人は良い人だね」って思ったり

数人嫌な奴に会ったら「ここの国の人は嫌な奴だ」って思い込みやすいのよ。

どんなに心温かい島の人でも、嫌な奴や悪い奴はいる。

逆にどんなに嫌な奴のなかでも、良い人はいる。

そういう当たり前のことを思い出させてくれた。

 

 

そして彼が最後にこう言った。

「本当にごめんね。心から謝ります」

 

別に彼が悪いわけじゃない。

「フィジー人」がって言う意味で代表してくれたんだろう。

 

旅して周ってると、悪くてもミスしても誤らない、

ありがとうとも言わない国がたくさんあった。

「ありがとう」って言葉覚えても、まったく耳にしなかった国があったほど。

 

 

しかし、ここの人達は毎回口癖のように「ヴィナカ (ありがとう」と言ってくれる。

そして、今日嫌な目にあった日本人に、自分に関係ない事で心から謝っている。

なんて徳のある人達で、なんて魂のレベルの高い人達なんだろう。

 

 

最近「心を感じたいよね」って良く話していた。

 

 

 

 

最初ここにたどり着いた時は、こういっちゃなんだが

「失敗だったかな?」「早く時間過ぎないかな」って思ってた。

それが日がたつことに良さがジワジワわかってくる。

 

 

 

こんなに心温かい人達に会ったことがない。。

 

 

 

お金も物があっても心のない人もいれば。

何もなくても、おもてなしの「心」持ってる人もいる。

今まで良かったのに、一つの出来事で全て嫌になることもあれば

一つの出来事で今までの嫌なこと全て吹っ飛ばすこともある。

 

少ない予算の中で毎回メニューを変えてくれる食事。

「これ美味しいね!」って言うと毎食メニューに入れてくれる気配り。

料理=ホスピタリティー 飯食えばその人の心がわかる。

 

 

そして毎晩のように、決して上手いとはいえないけど、

おもてなしの心を感じさせてくれる楽しい演出。

 

 

 

「物があろうが、金があろうが、センスがあろうが、

容姿が良かろうが、心のない奴はダサい」

おれはそう思う。

 

 

今日久しぶりに人の温かい心に触れた。

50カ国周ってここまで温かい人達に会ったのは初めてだ。

後半戦もすばらしい国からスタートできてよかった。

 

学びの多い一日だった。

 



2 Comments »

  1. おい~~~っす!

    元気そうだねー!無事に旅に戻れて何よりです。

    あの夢のような日々は、かなり遠くにかすんできたけど、フィジーの景色見て

    思い出したね~^^

    こっちはもうコタツに入ってぬくぬくが気持ち良い季節だから海が懐かしいよ。

    またね!

    コメント by KOBA — 10/31/2010 @ 4:35 PM
  2. ういっす!例の件オークランドで毎日3回通って、クタクタになったよ。 笑 とりあえず全部終わって、あとは返事待ち。日本はコタツか~。NZも寒くてさ、毎日ふとんに包まってヒーヒー言ってるよ^^;

    コメント by Hiro&Kumi — 11/01/2010 @ 5:15 AM

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